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宇宙船やミサイルを3Dプリンターで作る時代。

これなら、宇宙ステーションや、月で宇宙船を作り、さらに遠くに到達したり、地球に帰還することも可能になる。

日経 xTECH(クロステック)は2023年04月20日に、エンジンやタンクなどの主要部品の約80%を3Dプリンターで製造したロケットを、米宇宙ベンチャーのRelativity Space(レラティビティ スペース)が2023年3月23日12時25分(米東部夏時間22日23時25分)に、米国フロリダ州ケープ・カナベラル宇宙軍ステーションから打ち上げたと報告した。

打ち上げられたのは、衛星打ち上げ用ロケット「テラン1(Terran1)」初号機。

第1段は順調に飛行して、第2段を分離したが、第2段エンジンがうまく着火せずに打ち上げは失敗した。

エンジンとタンク、フェアリングなどロケットの主要部位に3Dプリンターの出力を使用し、製造に使用する3Dプリンターは自社開発で、出力に使用する金属材質も同社が開発した。

今回の打ち上げは、3Dプリンターで出力した機体構造部位が打ち上げ時の荷重・振動や空力加熱などに耐えるか否かを確認するのが第一目標だった。そのため、衛星フェアリングは一体式で開頭せず、搭載ペイロードは衛星ではなく、金属製の重りを載せていた。

同社は最終的に全体の95%の部位を3Dプリンターで製造して、ロケットの部品点数を現行のロケット(一般的に数十万〜100万点程度)を100分の1に削減することで、部品製造開始から60日間で1機のロケットを製造する目標を掲げている。打ち上げコストとしては、1機US$1200万という数字を公表している。

この技術が、将来はミサイル開発にも利用されることだろう。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/07949/?n_cid=nbpnxt_mled_dmh
https://www.relativityspace.com/terran-r
https://www.relativityspace.com/press-release/2023/4/12/terran-r


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