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ウクライナの大統領と軍トップの亀裂。

日本経済新聞は、会員限定記事で2023年12月27日に、ロシア・ウクライナ戦争で、2023年06月に始めた反攻が失敗に終わったことへの責任問題や、国民的な人気があるザルジニー氏への大統領側の警戒感を背景に、ウクライナのゼレンスキー大統領(Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy)と軍トップのヴァレリー・ザルジニー(Valery Zaluzhny)総司令官の関係が悪化しているとの見方が広がっている。と伝えている。

軍トップのヴァレリー・ザルジニー(Valery Zaluzhny)総司令官

早速、France24とVOA(Voice of America/ボイス・オブ・アメリカ)の記事がヒットした。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、同国軍のヴァレリー・ザルジニー総司令官がロシアとの戦いに備えて自国の軍隊を補充するために追加の45万人から50万人のウクライナ人を要請したと報告した。

しかし、ゼレンスキー大統領は、「私は、この動きを支持するにはさらなる議論が必要だと言いました。なぜなら、第一に、それは人々の問題だからです。第二に、それは公平性の問題です。それは防衛力の問題です。そしてそれは財政の問題です」と彼は言った。

モスクワでは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、2023年06月に始まったウクライナの反攻を撃退した自国軍を称賛した。

ウラジーミル・プーチン大統領は、火曜日の軍指導者らとの会合で「我が国の軍隊が主導権を握っている。」と述べた。 「私たちは必要と思われること、やりたいことを効果的に行っています。」と述べた。

ウクライナの反撃は、塹壕を敷いたロシア軍に対してほぼ行き詰まり、同国東部で得た領土は限られたものにとどまっている。

ゼレンスキーはロシアとの戦争が来年終わるかどうかという質問に答え、記者団に対し「答えは誰にも分からない」と語った。

「これが何年も続く戦争だと言う尊敬される人々、我々の司令官や西側諸国のパートナーたちでさえ、彼らは知らない」と彼は語った。

ゼレンスキー大統領は先週、ロシア侵攻が2月の2周年に近づく中、さらなる軍事的・政治的支援を訴えるため西側諸国の歴訪に乗り出した。

しかし、ブリュッセルではハンガリーのヴィクトール・オルバン指導者が約500億ユーロ(550億ドル)の支援策を阻止し、600億ドルの支援を直ちに承認するよう米議会を説得できなかった。

戦争への倦怠感の高まりを受けて、世界はウクライナ紛争に「うんざり」しており、3月の再選に立候補すると発表したプーチン大統領は西側諸国を激しく非難し、西側諸国はモスクワの破壊を求めていると主張した。

最近の世論調査によると、ゼレンスキーを信頼するウクライナ人の数は、キエフ軍が東部と南部での勝利を祝っていた1年前の84%に比べて62%に減少した。

今年の反撃の進歩ははるかに控えめで、塹壕に張り巡らされたロシア軍との数カ月にわたる戦闘の末に南部と東部のいくつかの村を奪還しただけだった。

ゼレンスキー大統領は、キエフ軍を補充するために数十万人を動員するよう軍から要請を受けたとしながらも、「この考えを裏付けるにはさらなる議論が必要だ」と軍に伝えたと述べた。

ゼレンスキー大統領が演説する数時間前に、ロシア国防省はロシア軍がモスクワの施設に対する無人機攻撃を阻止したと発表した。

しかし、ウクライナ軍高官は同時に、ウクライナ軍が武器と兵力で勝っており、ハリコフ東部でのロシア軍との戦闘は「複雑」だったと認めた。

最近の挫折にもかかわらず、ウクライナ人は依然として圧倒的に軍とその司令官ヴァレリー・ザルジニー(Valery Zaluzhny)を支持している。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR26DX70W3A221C2000000/
https://www.france24.com/en/europe/20231219-ukraine-s-president-zelensky-says-no-one-knows-when-war-will-end
https://www.voanews.com/a/un-human-rights-chief-says-russia-failed-to-protect-civilians-in-ukraine/7403832.html
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFE199YA0Z11C23A2000000/

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