米国の成人10人中7人が少なくとも一度は新型コロナウイルス感染症に感染したと報告。
4年後、米国の59%が新型コロナウイルス感染症のパンデミックは終わったと回答。
10人中4人以上が自分たちの生活がパンデミック前の正常な状態に戻るとは期待していない。
米国の世論調査会社ギャラップ(Gallup)のメーガン・ブレナン(Megan Brenan)は2024年03月15日に。10人中4人以上が自分たちの生活がパンデミック前の正常な状態に戻るとは期待していない。
新型コロナウイルス感染症により全米で大規模な企業や学校の閉鎖が余儀なくされてから4年が経過し、アメリカ人の 59%がパンデミックは終わったと信じている。同時に、ほぼ同数の57%が通常の生活に戻れていないと報告しており、43%は戻らないと予想している。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への感染に対する国民の不安は、パンデミックの初期に遡る傾向の中で最低点に近いところにあるが、パンデミックの間ずっとそうだったように、民主党は共和党よりも新型コロナウイルス(COVID-19)に対する懸念をはるかに表明している。
2020年に世界的な脅威として浮上して以来、コロナウイルスが国民に与えた影響は、米国の成人10人中7人が少なくとも一度は新型コロナウイルス感染症に感染したと報告しているという調査結果からも明らかである。これらの調査結果は、2020年03月に開始されたギャラップの確率ベースの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)Webパネル追跡調査に対する2024年003月5日から11日までの更新から得られたものである。
アメリカ人の大多数はパンデミックは終わったと言うが、民主党員はいない
ギャラップは、ほとんどのアメリカ人が最初のワクチン接種を受けた新型コロナウイルス感染症ワクチンの普及期間中の2021年06月以来、米国でパンデミックが終わったかどうかについてのアメリカ人の認識を追跡してきた。しかし、大多数がそれが終わったと考えたのは、2023年05月下旬から06月上旬になってからであった。
これは、ジョー・バイデン大統領(President Joe Biden)が国家非常事態宣言を終了する議会決議に署名し、米国および世界の公衆衛生上の緊急事態宣言が終了した直後のことであった。まだ過半数の53%にとどまるが、2023年08月下旬から09月上旬に終息したと信じている人はさらに少なかった。
パンデミックが終わったと信じている最新のアメリカ人の59%は、昨年夏の終わりからわずかに増加したが、それでも2023年05月か06月に示された前向きな姿勢には及ばない。
https://news.gallup.com/poll/350720/covid-vaccine-reluctant-likely-stay.aspx
https://news.gallup.com/poll/511217/americans-covid-concerns-rise-restrained.aspx
共和党員(79%)はパンデミックが終わったと言う確率が民主党員(41%)のほぼ2倍であり、無党派層の63%が同意している。
共和党の大多数は2022年04月以降パンデミックは終息したと考えており、無所属支持者の過半数は2023年02月以降同じことを考えている。対照的に、民主党支持者の過半数がパンデミックが終息したことに同意したのは2023年05月から06月の一度だけである。
アメリカ人の10人中6人近くが、パンデミック前の正常な状態はいまだ戻っていないと回答
自分たちの生活がパンデミック前の正常な状態に戻ったかどうかについてのアメリカ人の現在の報告は、2023年の05月から06月と同等だ。 現在、米国の成人の43%が完全に通常の生活に戻ったと答えており、57% はそうではないと答えている。この57%には、自分たちの生活はいずれ通常に戻ると信じている14%と、パンデミック前の正常な状態は永久に失われていると考えている43%が含まれている。
共和党員のわずか52%が生活が完全に通常に戻ったと答えているが、民主党員と無党派層のおよそ10人に4人が同意している。民主党と無所属の支持者の46%は、新型コロナウイルス感染症以前の日常に戻ることはないと考えているが、三党派全員の同程度の割合が、いつかは以前の日常に戻ると考えている。
ほとんどのアメリカ人は新型コロナウイルスに感染することを心配しておらず、自分も感染したと言う
新型コロナウイルス感染症に対するアメリカ人の懸念は、パンデミックが始まって以来最低レベルに近づいている。現在、米国の成人の20%が、新型コロナウイルス感染症に感染するのではないかと非常にまたは多少心配していると述べている。デルタ(delta)亜種とオミクロン(omicron)亜種の猛攻撃前の2021年06月(17%)、および2023年05月/06月(18%)では、不安は現在よりわずかに低かった。
ワクチンが利用可能になる前のパンデミックの最初の年のさまざまな時点で、この病気の犠牲者になるのではないかという不安は最も高く、55%から59%の間でした。
自分の全体的な健康状態を良好または非常に良好と評価している人のほうが、健康状態が普通または悪いと評価している人に比べて、心配性が大幅に低くなります。 自分の健康状態を肯定的に評価した人の10人中9人近くが、新型コロナウイルス感染症の感染を心配していないと答えたのに対し、自分の健康状態を否定的に評価した人の10人中7人未満でした。
一方、米国成人の70%は、新型コロナウイルス感染症検査で陽性反応が出たことがある(59%)、または陽性反応は出ていないが感染したと信じている(11%)と回答している。 この感染率の高さは、新型コロナウイルス感染症への感染に対する不安が過去最低に近い理由の一つかもしれない。それは、抗体のおかげで守られていると感じているか、あるいは重大な健康被害なしに新型コロナウイルス感染症を乗り越えられると確信しているためだろう。
自己申告による新型コロナウイルス感染症の感染率は、3つの政党グループすべてが同様であり、全国平均を反映している。
新型コロナウイルス感染症の検査で陽性反応が出た(または感染したと信じた)時期に関する米国成人の報告によると、2022年は感染率が最も高かった年だった。これはUS CDC(U.S. Centers for Disease Control and Prevention/米国疾病管理予防センター)の統計と一致しており、感染者数が最も急激に急増したのは2022年で、感染力の高いオミクロン(omicron)変異体の影響であることが判明した。 全体として、米国成人の25%が2020年に新型コロナウイルス感染症に感染したと回答し、2021年に34%、2022年に46%、2023年に32%、そして今年はこれまでのところわずか8%である。
性病を含む、感染症では、特にアメリカ人を含む欧米人は避けるべきである。
結論
新型コロナウイルス感染症が全米に蔓延してから4年が経過し、これまでに米国では新型コロナウイルス関連で120万人近くが死亡しており、米国の成人10人中6人はパンデミックが終わったと信じている。それは、ほとんどのアメリカ人がパンデミック前の生活を取り戻した、あるいは今後もそうすることを期待しているという意味ではない。実際、43% は自分たちの生活がコロナウイルス以前の状態に戻ることはないと考えている。しかし、感染症やワクチン接種の結果、抗体を開発するアメリカ人の数が増えているため、この病気にかかる心配は薄れてきている。
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Gallup パネルの仕組みについて詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.gallup.com/174158/gallup-panel-methodology.aspx
https://news.gallup.com/poll/612230/four-years-say-covid-pandemic.aspx
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