イランで生まれたイスラエルの女性スパイが設立したセキュリティ企業Zafran。
Forbes Japanは2024年05月01日に、イスラエルにとって最大の敵国のひとつであるイランで生まれ、10代の頃に家族とともにイスラエルに移住したサナズ・ヤシャール(Sanaz Yashar)が、テルアビブ大学(Tel Aviv University)で生物学を学んでいたとき、ペルシャ語とイランの文化に精通しているとして、イスラエル国防軍のエリート集団の諜報機関8200部隊にスカウトされ、彼女は、イスラエルの諜報機関で15年、民間企業で7年を過ごした後にZafran(ザフラン)というサイバーセキュリティ企業を立ち上げた。
Zafranは顧客のネットワークをスキャンし、API(Application Programming Interfaces)を調査することで、顧客のにとって最も差し迫った脆弱性を特定し、その脆弱性を修正するための方法を探り当て、そのリスクを軽減するためにすでに持っているテクノロジーをどのように使うべきかを伝えて、スパイやサイバー犯罪者が脆弱性を悪用して企業のネットワークに侵入するのを防いでいる。
Zafranのソリューションは、ハイレベルな技術を用いているがシンプルである。
これなら、今までのセキュリティ・システムに組み込めそうだ。
Zafranのプロダクトのアイデアは、ヤシャールがGoogle傘下のセキュリティ企業Mandiant(マンディアント)に勤めていた2021年に、ある病院を攻撃したランサムウェアを調査していた時に生まれたという。
後に彼女の共同創業者となるベン・セリ(Ben Seri)とスニール・ハヴダラ(Snir Havdala)らも当時、別のセキュリティ企業で同じ攻撃を調査していた。
彼らは暗号化されたファイルを復元することはできなかったが、後にその病院が実際は、この攻撃を未然に防ぐためのツールを導入済みだったことを知り、愕然としたという。
つまり、攻撃を未然に防ぐためのツールを導入していたにもかかわらず、防ぐためのツールにセキュリティ・ホールがあり、攻撃を防げなかった。
彼らは同じことが何度も繰り返されているのを見てきた。
そしてベン・セリは、週末を利用して、ザフランのプロトタイプを作成した。ヤシャール、セリ、ハヴダラの3人は、2022年後半にそれぞれの勤め先を辞めて、セコイアの元トップが取締役になり、会社を立ち上げ、2024年03月28日に、合計US$3000万(約46億円)を調達したことを発表した。
https://forbesjapan.com/articles/detail/70316/page2
https://www.forbes.com/sites/thomasbrewster/2024/03/28/she-fled-iran-and-became-an-israeli-spy-now-shes-raised-30-million-for-a-cyber-startup/?sh=7212b9371915
https://startuprise.io/zafran-secures-over-30mn-funding/