年末商戦で、消費者にホリデーサーチャージが降りかかる!?
Coresight Researchは2022年08月28日に、アマゾン(Amazon.com)は、米国とカナダのサードパーティーセラーを対象に、2022年10月15日から2023年01月14日までの期間に販売される商品1点につき平均US$0.35の「ホリデーピークフルフィルメント料金(holiday peak fulfillment fee)」を導入する予定であると報告した。
この手数料は、同社が4月に課した5%の「燃料およびインフレサー チャージ」に追加されるものである。
現在のインフレを考えれば、アマゾンの課徴金は驚くには値しない。図1では、米国のインフレ率は2022年06月に9.1%を記録した後、2022年07月にやや低下したものの、依然として8.5%と高水準にある。
ホリデーシーズンの送料サーチャージは目新しいものではない。2021年のホリデーシーズンには、小包あたり US$0.24から US$5のサーチャージが発生し、2022年も荷主は同様のサーチャージを徴収する可能性が高いと予想されている。
実は、米国郵政省(US Post Office)がアマゾンに先んじた。
https://time-az.com/main/detail/77591
郵便局は2022年08月10日に、2022年07月に永久切手をUS$0.58からUS$0.60ドルに値上げしたのに続き、2022年10月02日から2023年01月22日までファーストクラスの小売発送について1梱包あたりUS0.30からUS5.85の「暫定料金調整(temporary rate adjustment)」を発表した。
ガソリン価格の軟化は、年末の買い物客に安心感を与える可能性がある。
図2に示すように、米国のガソリン価格は6月中旬のピーク時から22%低下しており、インフレ圧力は軽減されるものと思われる。
荷主は、エネルギーや労働力を使用するあらゆるものから、より高いコストを回収しようとするため、アマゾンとUSPSによる値上げは、おそらく最初のものに過ぎないことになる。この早い段階での値上げの登場は、最近のインフレ率がコストに打撃を与えていることを示しており、最近のガソリン価格の引き下げに先行している。
これとは別に、アマゾンは第4四半期にプライムデー(Prime Day)と同様のイベントの第2弾を開催する予定だと伝えられており、これが収益の押し上げにつながる可能性もあると伝えている。
私も今、このまま年末商戦の嵐に参加するか、その前に精算して、年末商戦の嵐を傍観するか?
通常なら前者を選ぶが、今の状況は、後者になるような環境がきている。
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