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ロシア中央銀行、臨時会合で350BP引き上げ12%に

インドの新聞「タイムズ・オブ・インディア(Times of India)(電子版)」の姉妹誌経済新聞「エコノミック・タイムズ(The Economic Times/電子版)」は2023年08月15日に、ロシア中央銀行(The Russian central bank)は、ルーブルのさらなる下落を食い止めるため、緊急会合を開き、主要金利を350ベーシスポイント引き上げ、12%とした。臨時会合は、欧米の制裁と軍事力強化の影響を受け、通貨が対ドルで心理的な基準値であるUS$100を割り込んだことから招集された。

ロシアの中央銀行は2023年08月15日火曜日に、主要金利を350ベーシスポイント引き上げ12%とした。これは、クレムリンが金融引き締めを公に求めた後、US$1=100ルーブルを超えた安値に歯止めをかけるための緊急利上げである。

西側諸国の制裁措置がロシアの貿易収支に与える影響や軍事費の高騰に引きずられ、ルーブルが月曜日に対ドルで100を超えて急落した後、臨時の金利会合が開かれた。

ウラジーミル・プーチン大統領の経済顧問であるマキシム・オレシキン(President Vladimir Putin's economic adviser Maxim Oreshkin)は2023年08月14日月曜日、中央銀行の軟弱な金融政策がルーブル安の原因だと非難した。

ウラジーミル・プーチン大統領と経済顧問であるマキシム・オレシキン

オレシキンの発言から数時間後、ルーブルが対ドルで102台まで急落したため、中央銀行は緊急会合を開き、ルーブルに救いの手を差し伸べた。

「インフレ圧力が高まっている。」「今回の決定は、物価安定のリスクを抑えることを目的としている。」

ルーブルはこの決定後、日中の上げ幅を若干縮小し、0748GMT時点でUS$96.79と0.9%上昇した。

ロシア中央銀行が最後に緊急利上げを実施したのは2022年02月下旬のことで、ロシアがウクライナに軍を派遣した直後、金利を20%に引き上げた。その後、2022年後半に強いインフレ圧力が和らぐにつれ、借り入れコストを7.5%まで着実に引き下げた。

前回の2022年09月の利下げ以降、ロシア中央銀行は金利を据え置いたが、タカ派的なレトリックを着実に強め、最終的に7月の会合で100ベーシスポイント引き上げて8.5%とした。次回の利下げは2023年09月15日に予定されている。

ロシア中央銀行

ロシアは2022年に2桁のインフレ率を記録し、2023年春にはその高いベース効果によりインフレ率が減速した後、現在では年間インフレ率が中央銀行の目標である4%を再び上回り、急速に上昇している。

季節調整済み年率換算で、過去3ヶ月間の物価上昇率は平均7.6%であった。

戦争中にしては、安定している。

https://economictimes.indiatimes.com/news/international/business/russian-central-bank-hikes-rates-by-350-bp-to-12-in-extraordinary-meeting/articleshow/102743979.cms
https://economictimes.indiatimes.com/topic/maxim-oreshkin
https://jp.reuters.com/article/russia-markets/update-1-russias-rouble-rises-ahead-of-central-bank-extraordinary-meeting-idINL1N39W0BZ

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