デボラ・ワインスウィッグ(Deborah Weinswig)のデスクより

Coresight Researchは2022年01月23日に、マイクロソフト(Microsoft)によるアクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)の買収発表を受けて、次のコンテンツ戦場としてのゲーム(Gaming)とバーチャルワールド(Virtual Worlds)について論じている。

マイクロソフトは今週、US$687億相当の取引でアクティビジョン・ブリザードを買収すると発表した。
マイクロソフトによると、ソフトウェア大手は、世界US$1750億のデジタルゲーム市場で、売上ベーステンセント(Tencent)とソニー(Sony)に次ぐ第3位となる。マイクロソフトによると、1株US$95という買収価格は、2022年01月14日の終値に対して45％のプレミアムとなる。アクティビジョン・ブリザードは、コール・オブ・デューティ(Call of Duty)、キャンディ・クラッシュ(Candy Crush)、ディアブロ(Diablo)、オーバーウォッチ(Overwatch)、ウォークラフト(Warcraft)といったフランチャイズを擁する企業である。また、同社はesports組織であるMajor League Gamingを通じてesportsでも存在感を示している。

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巨額の買収額は、Statistaによると2021年から2026年の間に年率9％で成長し、世界でUS$2400億に達すると予測されるゲームの重要性を強調している。2022年01月10日に、ゲーム「Grand Theft Auto」のメーカーであるTake-Twoは、「FarmVille」の開発元であるライバル会社Zyngaの買収を発表した。買収額はUS$127億となり、Zyngaの2022年01月07日の終値に対して64％のプレミアムとなった。

アクティビジョン・ブリザードの買収について、Microsoft GamingのCEOであるフィル・スペンサー(Phil Spencer)は、「我々は共に、人々が望むゲームを、事実上どこでもプレイできる未来を築こう。」と述べている。この言葉は、マイクロソフトが「ゲームのNetflix」を目指していることを示唆しているが、少なくともNetflix自身はそうではないが、この分野では他の企業も競合しているのである。2021年0月、NetflixはNight School Studioの買収により、「素晴らしいゲーム体験を生み出す初期段階にある。」と述べた。

マイクロソフトにとって、今回の買収は、2014年にUS$25億でMinecraftメーカーのMojang、2020年にUS$75億でZeniMaxなど、ゲームにおける過去の大型買収の上に行われたものである。

アップルも立ち止まることはないと思われる。AppleInsider.comが引用した2021年の裁判所文書によると、すでにApp Storeの全収入の約70％がゲームアプリによるものだという。

しかし、それらは自社所有のプロパティからの収益ではなく、サードパーティからの収益である。Microsoftの買収により、Appleはゲーム大手の買収を契機に、自社ゲームへの関心をより高めることになりそうだと予測している。

図1. 世界 デジタルビデオゲーム市場の売上高は、US$10億(現在の為替レート)である

市場収益は、オンライン、ダウンロード、アプリを通じて配信される有料および無料のビデオゲームおよびゲームネットワークからの収益を反映している。物理的なゲームの売上は含まれ無い。
出典 Statista

メタバースの出現と、ゲームとの融合の可能性は、最も魅力的なデジタル・プラットフォームを所有する理由をさらに増やす。

ゲーマーはすでに消費者としてメタバースを旅行し、NFT(non-fungible tokens)のようなメディアと暗号通貨を介して支払い、パワーアップ、アパレル、その他の仮想グッズを購入できる仮想世界のバージョンにいる。

まだ初期段階であり、普及の見通しは立っていないが、メタバースの開発は、インターネットの技術進歩の次のステップになると思われる。仮想世界の普及がゲームから始まった場合、ブランドや小売業者は準備を整えておく必要がある。

企業は、メタバースでの再利用を目標に、既に保有しているデジタル・コンテンツを棚卸しする必要がある。

また、小売企業は、メタバースの進化をモニターし、仮想集会への利用や、消費者が訪れる仮想の場所（店舗など）の創設を検討する必要があると述べている。

さらに、このところ、Facebook、GoogleんどによるNFT市場の乗っ取り計画も起こっている。

さらにマイクロソフトもそこに参入するとも言われている。

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