アレクサンドル・ルカシェンコはワーグネルの反乱の最も明確な受益者である
イギリスの経済誌「The Economist(エコノミスト)」は2023年06月26日に、しかし、モスクワへの進軍を阻止した彼の役割は、おそらく誇張されていると報告した。
ベラルーシの謀略的な独裁者アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko, Belarus’s scheming dictator)がロシアでこれほど好意的に報道されるようになって20年以上が経つ。
週末を通じて、クレムリンの宣伝担当者たちは、モスクワの門で反乱分子のエフゲニー・プリゴージンを阻止(the mutineer Yevgeny Prigozhin at the gates of Moscow)した彼の役割を称賛した。口ひげを生やしたこの指導者は「ロシアの英雄(Hero of Russia)」に値すると、普段は口下手なクレムリンの応援団長であるウラジーミル・ソロビヨフ(Vladimir Solovyov)は熱狂した。「彼の知恵と交渉の才能を過大評価することは不可能だ。ベラルーシの国営メディアはさらに厚く報じた。「イワン・スーザニン(Ivan Susanin,)、クズマ・ミーニン(Kuzma Minin)、ポジャルスキー王子(Prince Pozharsky)、ジューコフ元帥(Marshal Zhukov)、アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko):これがモスクワを救った人々のリストだ」。
ウクライナはさておき、アレクサンドル・ルカシェンコは、プリゴージン氏と彼のワグネル・グループの傭兵たちの短期間の反乱の最も公的な受益者である。
ウラジーミル・プーチンが選挙を盗み、民衆の反乱から彼を救って以来3年間、ベラルーシの指導者はますます支配的になる隣国の二の舞を演じてきた。
侵攻が始まって以来、ベラルーシは14回プーチン大統領を訪問しているが、プーチン大統領は1回しか恩返しをしなかった。
その間、ベラルーシの主権は着実に侵食され、ロシアのウクライナ侵攻はベラルーシ領内からのものだった。
しかし、ロシア大統領と、有罪判決を受けた元料理人であり仲間であったルカシェンコとの取引締結を手助けすることで、ルカシェンコは立ち直ったと、シンクタンク、チャタムハウスのプログラムディレクター、ライホル・アスタペニア(Ryhor Astapenia, a programme director of Chatham House, a think-tank)は言う。
全て、仕掛けられていた。
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2023年06月25日---ロシアに対する公然の反乱はワグネル・プリゴージンの最後の抵抗かもしれない
2023年06月24日---ロシアで武装反乱を起こしたワーグネルのボス、エフゲニー・プリゴージン
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