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北朝鮮、技術利用相次ぎ、第4次産業革命へ。

アジア経済ニュースNNA ASIAは2024年02月15日に、北朝鮮でAI(Artificial Intelligence/人工知能)やVR(Virtual Reality/仮想現実)、AR(Augmented Reality/拡張現実)といった次世代技術の利用が進んでいると。2024年02月11日付聯合ニュース(Yonhap News)のキム・ナーヨン(Kim Na-young)が「N. Korea attempts to use generative AI for hacking attacks: spy agency」で伝えたと報告した。

キム・ナーヨン(Kim Na-young)

北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」は2023年12月24日付で「教育で人工知能を応用するための研究が進んでおり、仮想現実や拡張現実体系が広く利用されている。」との記事を掲載した。国営ラジオの朝鮮中央放送は2023年11月、「人工知能技術の飛躍的な発展とともにそれを社会生活のさまざまな分野に導入するための事業が積極化されている」と伝えた。

軍事目的などにこうした技術を活用する試みもみられる。米国ミドルベリー国際大学院モントレー校ジェームズ・マーティン不拡散研究センターのキム・ヒョク研究員(Kim Hyuk, Researcher, James Martin Nonproliferation Research Center, Middlebury School of International Studies, Monterey, USA)が2024年01月に米国の北朝鮮情報分析サイト「38ノース」に公開した報告書によると、2022年に北朝鮮の学術誌にAIを利用した「ウォーゲームシミュレーション」開発に向けた研究に関する内容が掲載された。

また、2024年01月07日付の「労働新聞」はVR技術について紹介した。2023年11月には国営の朝鮮中央テレビが、北朝鮮の学会と企業が協力してVR技術で歴史や文化を体験するプログラム「東方強国」を開発したと伝えていた。

一方、2022年12月26日には北朝鮮の無人機(ドローン)5機が5時間以上にわたり韓国上空を飛行。戦闘用無人機も、海外のものを模倣した上でさらなる知能化を行ったと伝えられている。

こうした技術研究は金日成(キム・イルソン)総合大学や金策(キム・チェク)工業総合大学が主導しているとみられると伝えている。

さらに、拡張を続けているBRICsで、孤立しかけたロシアと中国が北朝鮮の加盟を支援する可能性もある。

https://www.nna.jp/news/2624617
https://en.yna.co.kr/view/AEN20240124003300320

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