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LIFEBOOK UH Keyboardレビュー(2)設定、操作性編

クラファンで買ってから8ヶ月経ち、やっと届いた外付けキーボード「LIFEBOOK UH Keyboard」。開封から外観の話は前に書いた。今回は、デバイスとの接続、操作性について。

設定

接続方法の設定しかない

まずは接続方法を設定する。接続先は有線が1つ、無線(Bluetooth)が3つの合計4つある。

有線接続。付属ケーブルは端子がL字型になっている

電源をOFFにしてUSBケーブルで繋ぐと自動的に有線モードになる。

一方、無線の接続は、電源をONにして、右上のボタンで3つある設定を選んでボタンを長押しするとペアリングモードになる。設定は記憶され、ボタンを押すことで切り替えられる。

それ以外の設定としては、「Fn」キーと「F1」キーを押すことで、「Windows」「macOS」「iPadOS」の3つのモードを切り替えられる。

キーアサインの変更などの機能はなく、キーボードの設定項目としては、必要最低限である。

他のデバイスとの接続

iPhoneに繋いでみたところ、「Ctrl」キーなどは使えなかったが、基本的なキー入力は可能だった。タッチパッドでの操作にも対応していた。ただし、かな漢字変換システムをATOKに切り替えることはできなかった。

MacやiPadは持っていないので、入手したら検証したい。

操作性

打鍵感は申し分ない

キーボードの打鍵感については、少し使っただけで、「こだわるだけのことはある」と実感できる。

改良を重ねたパンタグラフ構造に高レスポンスキーボード、2段階押下圧設定など、「UHシリーズ」の開発で培われた“快適にタイピングするためのノウハウ”を凝縮。

キートップの端を小指で押しても確実に入力しやすいFCCL独自技術をさらに進化。

“押した感覚”(クリック感)がより明確に伝わるキースイッチ特性

クラウドファンディングのページより

過重は軽いタイプだが、適度なクリック感があり、打っていて「気持ちいい」と思わせる感触である。

私は、ノートパソコンはLet's noteを使っている。このキーボードも薄さの割に打鍵感が優れていると思うが、比べるとLIFEBOOK UH Keyboardの方がキーストロークが適度に深くて高級感がある。

キーピッチは広すぎるきらいも

キーピッチが19mmというのは、フルキーボード並の広さで、窮屈に感じることはない。むしろやや広すぎるとも感じる。

上がREALFORCEのフルキーボード。下がLIFEBOOK UH Keyboard

フルキーボードと重ねてみて気付いたが、むしろ幅が広い。上の写真では「1」の左端を合わせているが、右端の「0」のキーが1/3ほどズレている。

アルファベットキーではそれほど違和感がないが、上にあるファンクションキーや両端にある「Ctrl」「Shift」を小指で押そうとすると、遠く感じてしまう。

手首の置き場に困る

キーボードがほぼフラットで傾きがないのは、「軽量薄型」と言うコンセプトから仕方ないのかもしれないが、長時間使っていると手首が疲れる。キーボード手前のスペースがあと3cm大きければ、アームレストとして手首を乗せて使えるのだが、現状では奥行きが足りない。

A4サイズなら良かった

LIFEBOOK UH Keyboardは、幅302.6mm×奥行き161.8mmだが、これが、A4版と同じ幅297mm×奥行き210mmあれば、キーピッチが広すぎる件と手首の置き場の両方が解決すると思う。

原始的な解決法

これらの問題の解決方法は、原始的な方法が簡単に見つかった。

キーボードの後ろ側に250ページ程度の新書か文庫をできれば横に2冊置いてキーボードに傾きを持たせる。これで、手首を机に直接置いても違和感なく、奥にあるファンクションキーへも指が届きやすい。

タッチパッドが便利

この製品は、外付けキーボードとしては珍しくタッチパッドが付いている。ノートパソコンのキーボード部分だけを分離した製品という成り立ちから当然のことだが、これが意外に便利だった。

タッチパッドは、人差し指が親指で自然に触れる。そのため、ホームポジションから手を放さずにマウス操作ができて入力に集中できる。

【総論】サイズと重さを考えれば高レベルなキーボードだが…

外付けキーボードとしては、サイズや重さの割に打鍵感が良く、使っていて快適である。タッチパッドの使い勝手も良く、15,000円程度という値段を考慮しても満足感が高い。一方、値段が2倍程度高いHHKBやREALFORCEと比べると、打鍵感も使い勝手も劣るが、携帯性では遙かに勝る。

今の自分の環境では、この製品でないとダメという理由はない。デスクトップパソコンではHHKBやREALFORCEを使う方が便利だし、ノートパソコンなら本体のキーボードを使う。

iPadやAndroidのタブレットと組み合わせて、モバイル端末として使うのはアリかもしれないので、そういう用途向けの製品なのかもしれない。

ただ、3日ほど使った感想だが、キーの打鍵感が高レベルでありながら独特で、ついつい使い続けてしまう魅力がある。

そういうガジェット好きの琴線に触れる製品であるとは思う。

個人的な話だが、同じ入力環境を使い続けると飽きてしまい、書くのが嫌になることもある。

その対策に、普段使うREALFORCEのフルキーボードに代えて、サブ的にこの製品やHHKBを使うことになると思う。

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