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X100Vレビュー(3)――レンズのボケと防塵防滴性能

X100Vを使い始めて一週間ちょっと。

天候にも恵まれず、なかなかちゃんとした撮影に持ち出せないが、買う前の想像以上に軽量コンパクトなので、ほぼ毎日持ち歩き、機会を見つけていろいろな物を撮っている。

レンズのボケ

X100Vは、23mmF2の35mm相当の広角で、それなりに大口径のレンズを搭載している。

絞れば被写界深度が深くてパンフォーカス気味のスナップ写真が撮れるし、開放絞りで撮れば意外に被写体深度の浅い写真が撮れる。特に近距離の被写体を撮ったときに目立つ。

↑この写真は、右のポメラのディスプレイにピントを合わせているが、数センチ手前にあるスタバのマークはこの程度ボケる。撮ったときには、その両方にピントが合わせたつもりだったので、結果的には失敗写真になってしまった。

イメージセンサーが通常のコンパクト機に比べて大きい事を忘れないと、意図しないピンボケ写真を量産することになりそうだ。

防塵防滴性能について

X100Vの特徴として、X100Fまでは対応していなかった防塵防滴対応になっていることが挙げられる。

各メーカーのレンズ交換式カメラだと中級モデル以上で対応しているが、いわゆるコンパクト機は、過酷な環境で使うことを想定していないのか、上位機種でも珍しい性能となっている。

現行機種で比較しても、他社のハイエンドコンパクト機であるRICOH GRやSONYのDSC-RX100シリーズも対応しておらず、X100Vの大きなアドバンテージになると思う。

私が、GR IIIと比べて値段や重さでは不利なX100Vを選んだのも、防塵防滴仕様だった事が大きな要因になっている。

ただし、この防塵防滴性能は、X100V単体で実現できているのではなく、オプションを装着した場合のみとなっている。

実際にどのような違いがあるのか、検証してみた。

レンズ前のリングを外して、アダプターとフィルターを装着する。

このように、見かけは大きく違わないが、レンズの出っ張りが1cm弱大きくなる。

なお、防塵防滴性能については、実際に水を掛けたりのテストはやっていない(笑)。ムックに載っていた開発担当者のインタビューによると、雨ぐらいなら心配なく使えるらしい。

最初に付いて来たおしゃれなレンズキャップも使えないため、48mmのレンズキャップを買った。

ただ、X100V対応と謳っていたケースにいれるとピッタリと納められていて、レンズキャップを付ける余裕がない。

仕方ないので、レンズキャップを付けない状態でケースに入れている。保護フィルターがあるので破損の可能性は低いし、撮るまでの手間が減るが、多少は心配になる。

それでも、防塵防滴の方がありがたいので、当分はこの状態で持ち運ぶ予定でいる。

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