【ボーナスポイント】ラグビー日本代表が直面する、もうひとつの戦い【解説】
ラグビー日本代表、ものすごいことになっていますね。
初戦のロシア、そして北半球最強のアイルランドを立て続けに撃破。
開幕前、ポジティブな予想家の中でも、「アイルランドだけには勝てない」と言われていました。
予選突破のシナリオは、ロシア、サモア、スコットランドに勝ち、アイルランドに負けての3勝1敗での2位通過。
じゃあ、アイルランド代表に勝ったから決勝トーナメント進出は確実?
ではないのです。全く予断を許さない状況です。
「ボーナスポイント」の問題が重くのしかかってくるからです。
「ボーナスポイント」は以下の条件下で加算されます。
トライ数が4以上:1ポイント(勝敗にかかわらず加算)
7点差以内で敗戦:1ポイント
先日のアイルランド戦、日本代表は勝利して、勝ち点4を得ることができましたが、4トライには及ばす。ボーナスポイントは獲得できていません。
反対にアイルランドは7点差の負けだったので勝ち点1を獲得。
これが効いているのです。
整理しましょう。
アイルランドが最終サモア戦に4トライ以上で勝利→勝ち点は16。
スコットランドがロシア戦に4トライ以上で勝利→日本戦を残して勝ち点は10。
日本がサモア戦に4トライ以上奪って勝利→スコットランド戦を残して勝ち点は14。
日本の予選リーグ突破は、最終スコットランド戦にかかっています。
日本が勝利→予選リーグ1位突破! 勝ち点は18か19
引き分け→予選リーグ突破確定! 勝ち点は16か17
負け→ボーナスポイントの争い 勝ち点は14、15、16
最終戦までの、日本とスコットランドの勝ち点差は「4」として、引き分け以上で日本の予選突破がきまります。
問題は日本がスコットランドに負けた場合。
まず、ボーナスポイントを考慮しないで考えると、ともに「14」で並びます。
ここからボーナスポイントの勝負です。
「4トライ以上とる」「7点差以内の敗戦」というふたつのボーナスポイント条件を満たし、スコットランドを上回れれば決勝トーナメント進出です。
反対にともにボーナスポイント1、ともにボーナスポイントなしの場合で並んだ場合は「直接対決の勝敗で順位が決まる」ので、日本は残念ながら予選リーグ敗退になります。
いかがでしたか? 書いている自分もすこし混乱してしまうほどです。
勝敗もさることながら、これからの戦いはボーナスポイントがカギとなってきています。このもうひとつの戦いにも注目してみましょう!
※本マガジンは毎週金曜日更新予定です。
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