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脳で歌を感じる

普段、友達や家族、仕事場などでコミュニケーションする際、ヒトは言葉(言語)というツールを使います。
声を出そうとする時、肺から吐いた空気が閉じた声帯に当たり、振動した声帯の波が口の中や鼻腔に響いて声になります。

私達は毎日無意識に声を出していますが、この様な事がほぼ同時に連動しないと声になりません。
例えば、冬の寒い日に手を温める時に「ハァー」と息を吐きますよね。その場合は声帯が開いているので声は出ません。正確に言うと「声にならない」のです。声帯が閉じてないので息だけが出て行きます。

それでは歌はどうでしょう?
まず3つ例を取り上げてみましょう。

・意識的に呼吸し発声
・歌詞とメロディー(音程)
・曲によってリズムを把握する

・意識的に呼吸し発声
肺に入る空気は有限なのでメロディーの合間に息を吸わなければなりません。でないと声が出ませんし、呼吸しないと酸欠になって気を失ってしまいます。もしお友達とカラオケで楽しく盛り上がってる時にそんな事が起きたら大変ですよね。(苦しくなったら無意識で呼吸するのでそれはないですが)

・歌詞とメロディー(音程)
ほとんどの曲は歌詞にメロディーがのり、歌う事によって作曲者や作詞者の想いを伝える事ができます。「歌詞を伝える」「メロディーを伝える」事は歌う人にしかできません。滑舌が悪かったり、音程(ピッチ)がズレていたら伝わるものも伝わりません。

・曲によってリズムを把握する
リズムは曲によって様々です。例えば、テンポの速い曲、遅い曲、4拍子や3拍子の曲があり、シャッフルの様に跳ねているリズムなど沢山あります。曲に対してリズムが甘いと音程がしっかり合っていても台無しです。

Hayatoの野郎、なんか小難しい事言いやがって。と感じたかもしれませんが、もう少しシンプルに考えてみましょう。

・ブレスの位置を把握して呼吸
・歌詞と音程(ピッチ)
・曲のグルーヴに乗る

ブレスの際には「腹式呼吸」が必要ですし、(腹式呼吸については後に詳しく記述します)滑舌が良くないと歌詞が伝わりません。音程が大幅にズレると音痴に聴こえますし、ドラムやベースを聴いて歌わないと歌がオケに対してズレます。そして、コード楽曲(ピアノやギターなど)も聴きながら歌いましょう。

さて、今回のタイトル「脳で歌を感じる」がなんとなく理解できたでしょうか?
歌う事は「瞬時の判断の連続」です。歌詞、メロディー、リズムを反射的に脳が感じ取って歌っています。
例えば、サッカー選手が自分の足元にボールがきてから次のプレーを考えるのでは遅すぎます。その瞬間、相手がボールを奪いにきます。瞬時に次のプレーの予測を脳が判断しないといけません。
サッカーでは判断力が速い選手を「サッカーIQが高い」と表現します。それでは歌う判断力を「歌唱IQ」と表現したらどうでしょう。「脳で歌を感じる」事がいかに大事か解って頂けると思います。

・ブレスの位置を把握して呼吸
・歌詞と音程(ピッチ)
・曲のグルーヴに乗る

これらを意識して「歌唱IQ」を高めていきましょう。
具体的な高め方は、また次回。

#音楽 #コラム #歌

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