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【認知症予防】超加工食品のリスク

管理栄養士のあやです。将来、認知症にはなりたくないなあと思っている人、多いですよね。わたしもそうです。認知症を発症するリスクはさまざまなですが、食事にも要因があります。今回の記事では、加工食品が及ぼす危険性についてお伝えします。

超加工食品のほとんどは高カロリー

高カロリーの清涼飲料やポテトチップス、菓子パンなどの超加工食品を食べ過ぎている人は、あまり食べない人に比べて、認知症を発症するリスクが高いという研究を、米国神経学会(AAN)が発表されました。
米国糖尿病学会(ADA)によると、超加工食品とは「糖分や塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品。硬化油・添加糖・香味料・乳化剤・保存料など添加物を加え、工業的な過程を経て作られる、常温で保存できたり、日持ちを良くしてある食品」のことです。具体的には、ポテトチップスなどのスナック菓子、菓子パン・総菜パン、カップ麺、ピザ・ホットドッグ、ケーキ・クッキー・ビスケット・パイ、ミルクシェイク・カスタード、ドーナツ・マフィン、アイスクリーム、ミートボール・チキンナゲット、清涼飲料や炭酸飲料などがあります。
超加工食品の多くは高カロリーで、脂肪と塩分が多く含まれ、良質なタンパク質や食物繊維は少ないものが多いです。そのため、高血圧・糖尿病・肥満などのリスクが上昇します。糖尿病の人は、アルツハイマー型認知症の発症リスクが、糖尿病でない人に比べ、1.5倍高いという報告があります。健康的な食事スタイルにすると、糖尿病の改善に加え、認知症も予防できる可能性があるということです。

超加工食品量が10%増えると、認知症リスクは25%上昇

研究グループは、英国に住む55歳以上の7万2,083人で、研究開始時に認知症を発症していなかった。平均10年間の追跡期間に、518人が認知症と診断されました。
解析した結果、超加工食品をもっとも多く食べていたグループでは、もっとも少なかったグループに比べ、認知症の発症率が25%も発症率が高かった。また、超加工食品の毎日の摂取量が10%増加するごとに、認知症のリスクは25%高くなることが明らかになった。
研究では、参加者は前日に何を食べたり飲んだかについて、2回以上の食事アンケートに回答し、超加工食品をどれだけ食べたかを調査した。次に、参加者を、超加工食品の摂取率がもっとも低いグループからもっとも高いグループまで、4つに振り分けました。超加工食品は摂取率がもっとも低いグループでは、超加工食品を毎日の食事の9%、1日あたり平均225g食べていました。

あなたの超加工食品の摂取量はどのくらいですか?手軽で便利な食品なので、完全にやめることはなかなかできませんが、1日平均225g以上を余裕で超えている方は要注意です。菓子パンや惣菜パンではなくチーズトーストにする、カップ麺ではなくサラダ麺にするなど工夫をはじめませんか?

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