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【管理栄養士が解説】水分補給の重要性

管理栄養士のあやです。少し動いただけで額が汗ばむほど暑いですね。わたしが住んでいる地域では今日も熱中症警戒アラートが発表されています。これだけ暑い日が続いていると特に意識していただきたいことが水分のとり方です。みなさんは1日どのくらい水分をとっていますか?必要な水分量やとりかたのコツについてお伝えしていきます。

体と水分の関係性

体内に多く含まれる水分は、さまざまな役割を果たしています。体温調節や筋肉を動かす働きをするほか、血液として栄養素を全身に運んだり、汗や尿として老廃物を体外に出すなど重要な役割を担っています。成人の場合、1日2~2.5Lの水分を失っており、運動をして汗をかくと失う量は増加します。運動前後の体重減少量が2%以上になると、持久力や判断力が低下し、さらにひどい場合には体温調節がうまくできずに熱中症に陥る恐れもあります。このような症状を起こさないためにも水分補給を意識して行う必要があります。

1日に必要な水分量

水に関して基準値は設定されていませんが一般的には1日に2.5ℓ程度必要と言われています。そのうち、食事で半分程度とることができるので残りの約1.2ℓは飲み水でとる必要があります。

水分補給のコツ

水分摂取の方法にはポイントがあります。まずはこまめに補給することです。水分を摂取してもそれが体に浸透するのに20分ほどかかります。また、一度にたくさんの水分を摂っても、体はうまく吸収することができません。そこで、こまめに少しずつ意識をして飲む必要があります。もし、こまめに意識することが難しい方は時間を決めて飲みましょう。例えば、起床時、食事中、食間、就寝前にコップ1杯ずつ飲んでみると必要量補給できます。また、汗をかいて失った水分を補給することも重要です。汗をかいた直後や多量に汗をかいた日には翌日にも意識的に水分補給をしてリカバリーしましょう。

スポーツドリンクや経口補水液は必要?

時と場合により判断が必要なので一概に答えることは難しいのですが基本的には不要と考えます。理由は、食事で必要量以上の塩分をとっていることが多いからです。スポーツドリンクには塩分と糖分が含まれています。仕事やスポーツで大量に汗をかく方や食事が十分食べられない方は、これらの栄養をこまめに補う必要がありますが、日常生活では充足できており意識的にとる必要はないと考えます。まずは水分で補うことからはじめましょう。

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