見出し画像

【健康】野菜と果物をよく食べている日本人は死亡リスクが低い

管理栄養士のあやです。野菜や果物、毎日どのくらい食べられていますか?私はなかなか果物を食べる習慣がつかず、もう少し食べた方がいいなと思う日があります。毎日の食習慣を変えることはなかなか難しいことですが、野菜や果物の効果を改めて知る研究結果が発表されたのでお伝えします。

日本人を対象に野菜と果物の健康効果を調査

野菜と果物は、ビタミン、ミネラル、食物繊維、カロテノイド、ポリフェノールなどが豊富に含まれ、全死因による死亡リスクが低いことが多くの研究で報告されています。しかし、そうした研究は、欧米人で行われた研究が多く、食事などの生活習慣、遺伝的背景が異なるアジア人で、野菜と果物の摂取と死亡リスクとの関係を調べた研究はわずかでした。
研究は、国立がん研究センター、横浜市立大学などで構成される研究グループによるものです。1990年と1993年に、岩手、秋田、長野、沖縄、東京、茨城、新潟、高知、長崎、大阪に在住していた40~69歳の男女9万4,658人を対象に、野菜と果物の摂取量と死亡リスクとの関連を調べました。がん、循環器疾患、肝疾患を発症していない参加者を、2018年まで追跡して調査し、参加者に研究開始から5年後に食事調査票に回答してもらいます。約20年間の追跡調査中に亡くなった人は2万3,687人で、がん8,274人、心血管死亡5,978人、呼吸器疾患死亡1,871人でした。

野菜や果物の摂取量が多いグループは死亡リスクが低い

解析した結果、野菜・果物の摂取量が少ないグループに比べ、野菜摂取量が多いグループでは、全死亡リスクが7~8%低く、果物摂取量が多いグループでは、全死亡リスクが8~9%、心臓血管死亡リスクが9%低いことが明らかになりました。とくに、男女ともに果物摂取量が多いと、全死亡リスクが低いという結果になっています。

どのくらいが必要か

日本では、農林水産省と厚生労働省が策定した「食事バランスガイド」で、1日に350g以上の野菜と、1日に200g程度の果物を食べる事が推奨されています。また、今回の研究結果では、1日に野菜は300g以上、果物は140g以上摂取すると死亡リスク軽減につながると考えられました。
毎日の食事でこの量食べられていますか?1日で野菜は両手に3杯分、果物はこぶし1つ分がおおよその目安となります。毎食の食事で意識しておかないとなかなかとりにくい量だと思います。カット野菜や冷凍野菜など手軽に食べられる食材を利用しながらとりいれていきたいものですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。スキやコメント、フォローいただけると励みになります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?