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GRAPEVINE総選挙に乗っかってマイベスト10アルバムレビュー(前編)

最近、Twitterで楽しんでいたのがJMXさんが立ち上げたこちらの企画。
邦楽オールタイムベストランキング!


みんなが選ぶ邦楽アルバムベスト100【2020】 


私もTwitterでリアルタイムの発表がすごく楽しかったし(JMXさんのユーモアもあって)、聴き逃していたアーティストやアルバムについてなど本当にたくさん刺激をもらいました!

で、こちらのランキング投票で分かったのが私が長年愛聴しているバンドの意外なまでの愛されっぷり!

GRAPEVINE

公式サイトはこちら。

90年代にデビューした「バイン」の愛称で親しまれてる現在三人組のロックバンド。(元は4人でした)

JMXさんがこの人気ぶりから、今度はバインの曲とアルバムの総選挙をやってくださったんです。
企画スタートのついはこちら。

このTwitterでのバイン総選挙、アルバムランキングが先に公開されましたが、長年ファンの私にはとっても面白かったです!

アルバムランキングの結果はこちら。


ずっと愛着持って聴いてきたかいがありました。
今年バインについてこんなに嬉しい気持ちになるとは。本当に愛され具合とバンドの凄さが実感できて嬉しかったです。
「地味」の称号をほしいままにしてきたようなバンドなので(笑)。

で、私もこの投票に参加してみたのですが、私がTOPに選んだアルバムは総選挙ランクはかなり低めでした(笑)。
でもそれが全然残念じゃないのがこのバンドのすごいところです。むしろその方がなぜか気が楽というか。
不思議ですね~。

総選挙のTOPに来るアルバムの事は他の方がたくさん語ってくれてると思うので(笑)、結果についてではなく自分のランキングに沿って、
「やっぱりバインってこういうところがいいな、だからずっと聴いてこれたんだな」ってことをちょっとお話ししてみようと思います。凄い長いです(笑)

ちなみに私のランキングが初期に偏ってしまうのは若い時に一番思い入れを持って聴いていた時だからです。仕方ないです〜。

まずはアルバムから。私の投票はこちら。

1 退屈の花
2 Circulator
3 Lifetime
4 覚醒
5 真昼のストレンジランド
6 Here
7 another sky
8 ALL THE LIGHT
9 BABEL,BABEL
10 Sing

10位は「Sing」

総選挙では1位でした。このアルバムはタイトルも冒頭のまさにタイトル曲「Sing」からもあるとおり、田中くんの歌がそれまでのアルバムよりよりフューチャーされているアルバムに感じました。歌の力や声の力が上がってる事、それだけ歌に注力しているんだって気づかされたアルバムでした。私はこのあたりからライブに行くと「歌がほんと進化してるな~」と毎回驚かされてます。
演奏や曲のバリエーションってやっぱり歌がよいと上がると思います。「イデア~」あたりからちょっとロックサウンドに振り切った感じの傾向が強くて、私はちょっとアルバムというよりお気に入り曲にしか没頭しきれない作品が続いた時期で。
それがこのアルバムは冒頭の「Sing」、「Glare」、「core」って続けて聴いて「あー声いいな。これはまた新たな味わい」って思ったのを覚えています。このアルバム、曲調もあるのかよくレディオヘッドあたりと比較されやすいアルバムと思うのですが、たしかに近い感覚がありますよね。
「超える」みたいなバインおなじみとなったロック曲もあったりで「いいアルバムだな」と思ってたらなんと総選挙で1位!個人的にはこんなに人気があるアルバムだとは知らなくて驚きました。

9位は「Babel,Babel」


このアルバムは「結構好き嫌いが分かれそうだな」と思ったらやっぱりそうなのか総選挙ランキングではちょっと低めだったかな。私はこのアルバムはバンドの音色というか空気にもっとも惹かれますね。
温かなアコースティックのようなサウンド感が全体にあるんですけど、聴き進めると曲も歌声とバンドサウンドが形容できないようななんとも言えない気持ちよさの曲ばかりで。あと何気なく聴いてても必ずどの曲も工夫があるっていうか。バンジョーみたいな音があったりコーラスが凝っていたり。
田中くんの歌も「sing」から進化が凄くて、力を入れないような歌い方で何か表現しようとしてる感じが。
「EAST OF THE SUN」「Heavenly」「Scarlet A」は本当にいい曲ですね。
BABELって何か私は未だによく分かってないけど、それでいいかなって思ってます(笑)

8位は「“ALL THE LIGHT」


これは最新作。このアルバムは進化と過去作からの安定感を同時に感じてとても嬉しいアルバムでした。
インタビュー記事をちょっと読んでみて「飽きが来ないように毎回新しい事をしようとしている」という話だったのですが、プロデューサーは初期に担当されていたホッピー神山さん。
考えてみればデビューから20年近くたってるとはいえ、新鮮さ求めて初期の人をまたプロデューサーに選択するってバインらしい感じがしました。人選にこだわりがあるんですね。
このアルバムはホーンやベースの太さがちょっとロックだけでない新しさを感じさせてまたわくわくさせてくれたアルバムでした。「こぼれる」とか何気ない曲のようでて凄いなって。コーラスのアレンジ大好きです。
「これからが楽しみだな」っていまだに思わせてくれるとはほんと凄いなって思います。

7位は「another sky」


このアルバムも選挙で人気が高かったです。キラーチューンが何個かあるし、リーダーがいたバインの最後のアルバムとしても印象深いです。
今思うと「BlueBack」みたいな当時の邦楽ロック好きにもアピールする曲があったり、「ナツノヒカリ」みたいな爽やかな曲があったりほんとバラエティ豊かなアルバムですね。
個人的には「それでも」「Colers」「アナザーワールド」「ふたり」あたりがもうほんとツボ。前作が迷いの中にいるような内容そのままなので、そこを抜けてこういうじんわりするような曲の良さがまたぐっとあがっているような感じが印象的でした。
リーダーの存在の大きさも改めて感じたアルバムです。脱退は非常に残念でしたが、このアルバムが重くなり過ぎなかったことが後を考えると本当によかったなと思います。

この次の「イデア〜」が大変なことになってたので(笑)

6位は「Here」


「Lifetime」がとても人気で評価もさらに上がって、ライブも本当に満員状態で。次のアルバム、結構プレッシャーだったと思うのですが、このアルバム聴いたとき本当にいい内容のアルバムで嬉しかったのを覚えています。
個人的には「Lifetime」よりこちらの方がより日常の感覚に沿うような歌詞の曲が多かったりして。地に足ついてる感があって。肩の力をあえて抜いたような空気もあり、とにかくいい曲といい演奏を全面に出そうって感じの素直なアルバムに感じます。中~後期の練れた雰囲気が好きな方はダメかもしれないかな。
「here」「想うということ」「空の向こうから」あたりの前を向いたような風通しの曲が好きです。
総選挙で人気が高くて驚いたけどとても嬉しかったです。

5位からは次の記事で。


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