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ビリー・アイリッシュの登場に感謝している男性アーティスト達に感じたある解放とは?

先日、あるツイートをしたところ、思いのほか「いいね」を多くいただきました。

こちらのツイートなんですけど。


というのも、先日こちらの記事をみかけまして。


新作「Harry's Home」という素晴らしいアルバムをリリースして大ヒットしているハリー・スタイルズ。私もアルバムのレビューを書きました。

この作品のリリース前にApple Musicのインタビューでこの話をしていたようで。

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ハリーとビリーって特に大きな接点もない印象で、ちょっと意外に感じました。

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また、ビリーは大のジャスティン・ビーバーのファンだったということは周知の事実だと思うのですが、


それを受けてジャスティンもビリーに対して賞賛を送り、彼女を非常に手厚くサポートしている印象です。

もちろんビリーの人柄もあると思うのですが、こうやって男性アイドル的な売り方で活躍してきた二人がこんなに彼女の存在に感謝しているってことは、

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ビリー・アイリッシュの存在、そして何より彼女がめちゃくちゃ売れたこと。それを受けて私が見えていた以上にアメリカをはじめとする音楽業界や世間のムードを変えたという事なのかな、と感じて。

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男性アイドルというと、いわゆる女性の人気を得るためにあるステレオタイプを演じなければならないようなところはどうしてもあると思います。単純に言うといわゆる「王子様」でキラキラしたようなところを売りにしがちというか。
いろんな売り方はあると思うのですが、スタート地点は未だにそういう面が入ってくるのではないでしょうか。

もちろん女性アイドルにも、ある種のステレオタイプが課せられることもあるでしょう。

それで人気が出てしまうと、本人がそこから脱却し、「違う自分を表現したい」と思ってもなかなか難しくなるのではないかな、と思います。
世間的にも受け入れられるかという点もありますし、なにより現代はマーケティングが力を持つ時代なので、業界内でも方向の転換は嫌う面もいままではあったかもしれません。

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そこにきて、ビリーの登場は確かにとても斬新でした。一番大きな点はファン層が同年代の女性だというところが大きかったのかな、と思います。しかも物凄く熱狂的です。

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もちろん女性ファンを獲得した女性アーティストはビリーが初めてでは全然ないのですが、ビリー自身の若き才能と、そのファンの熱狂ぶりや受け取られ方はもしかしたら想像以上に大きく今に活きているかのかな、と。
そのムードが業界を変えて、いわゆる男性アイドルに課していた何かを緩めたのかもしれないな、と思います。
女性ファンを獲得するために必ずしも王子様である必要はないし、もっと自由に表現してもいいのでは、と。

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ジャスティン・ビーバーはやはり一度バーストして一時期は素行の悪い状態が続いていました。メンタル的にもかなりひどい状態だったようですが、現在はコントロールしながら音楽活動を続ている印象。
ここのところ発表している作品は、より自分がやりたい方向性を模索して進んで作ってきたのではないでしょうか。最新作「Justice」は大ヒットしていますし、私もお気に入りのアルバムです。

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ハリーについては何回もブログで書いてきたので(笑)、彼自身のアイドルから今に至るまでの成長ぶりは素晴らしいですし、彼の凄いところはアイドル時代を否定したり無視したりすることなく、受け入れて進化しているところ。きっとここに至るまではいろいろと葛藤もあったと思いますが、凄いと思います。

何を変えたかははっきりと表現できないのですが、いずれにしてもいい方向に進んでいるのではないかな、と思います。

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現在は、ビリーだけでなく、オリヴィア・ロドリゴや他にも若き女性アーティスト達に若い女子が凄まじく熱狂しています。これって凄くいいことだと私は思うのです。

オリヴィアのライブの女子熱狂がいかに凄いかは以下に書いてみました。



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いくら素晴らしい音楽を作っても、ステレオタイプや一度人気が出てしまった路線からの印象を拭うのは容易ではないと思います。しかも業界からの締め付けが厳しいと、本人がいくら頑張っても叶わないこともあるかも。

けど、ビリーみたいなアーティストの登場が、他のアーティスト達のいろんな表現の可能性を広げているんじゃないかな、と。それによって、アーティスト側も余計なプレッシャーを感じず、いい変化が起きて素晴らしい作品がたくさん生まれるといいですよね。



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