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私の投資方針

昨年から、周りで資産運用や株式投資が盛り上がっています。

友人や親せき、会社の同僚から、株価が上がった下がったの話題が出ることが多くなりました。世界の政情が不安定だからか、たとえ公務員と言えども安定ではないという危機意識があるのか、今後の自分の資産をどう動かしていくのか、興味のある方が増えたように思えます。

私自身は、子どもが生まれた2016年から資産運用に興味を持ち、竹川美奈子さんの『臆病な人でもうまくいく投資法』や、山崎元さん・大橋弘祐さんの『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読んで、「これなら自分にもできるのではないか。」と考え、積立NISA口座を開いて、小額からスタートしました。

その後、別口で積み立てていた職場の財形貯蓄と比べて、NISA口座のほうが目に見えて結果が良かったので、財形貯蓄を解約し、子どものジュニアNISA口座、妻のNISA口座、自分のiDeCoと、次々と口座を開設して、今に至ります。

今回は、初心に戻る意味も込めて、自分の投資の方針書を記します。自分の備忘録として活用するとともに、30代公務員が片手間で行っている投資の方針を公開してみたいと思います。

1 資産運用の目的

私が投資を行う目的は、自分たちの生活を長期的展望で豊かにすることです。中間目標としては、子どもの大学入学までに十分な資金を確保すること、最終目標としては、年金以外の老後の収入源資を手に入れることです。

具体的にすると、子どもの大学の入学金及び4年間の授業料を賄うため、投資によって12年後までに1,000万円の教育資金を確保することが中間的な目標です。(金額は文部科学省「平成30年度⼊学者の初年度納付⾦の平均額の調査」参照)

そして、老後に年金以外の収入源を作るために、25年後までに、教育資金とは別で、6,000万円を確保することを目指します。いわゆる4%ルールですが、6,000万円の原資があれば、年に4%の利子(240万円)がつくと想定して、年金との両輪で、老後をまあまあ豊かに過ごせるのではないかという目論見です。

2 投資の方針

私にとっての投資は、株式、債券、ETF及び投資信託等に自分のリスク許容度に応じてお金を投下することです。ただし、投資をするために、今の生活が窮乏しては元も子もないため、家の資金を次の3つに分けます。
・緊急用の生活用資産
・投資用のリスク資産
・日常用の無リスク資産

(1) 緊急用の生活資産

初めに、手元で把握できる資産の総額から緊急用の生活資産を取り除きます。

我が家の平均的な月の生活費は、およそ25万円です。万が一の病気や離職した場合に備えて150万円を妻の口座に、常に確保しておくようにしています。

家が不慮の事故によって修繕する必要がある場合や、車など高価な物品が壊れた場合に、すぐに動かせるような資金がない場合も、このお財布から支出します。

(2) 投資用のリスク資産

投資用の資産を計上するうえで、大事なのがリスク許容度です。投資的に最悪の事態に遭遇した際に、自分の資産がどれだけ失っても許容できるかを示すものです。

100年に一度といわれるリーマンショックでは、約50%も株価が下落しました。私は、その例をとって、「この額が半分になっても、生活が立ち行かなくなることはない。」と思える額をリスク資産としました。

実際のところ「緊急生活資金を除いた資産の総額から半分失っても大丈夫な額」は、今の資産のおよそ60%程です。この60%を利用して、投資を行うことになりますが、リスク許容度は年齢や家族構成とともに、変化があります。

【100-自分の年齢=リスク資産の割合】が目安としてよく上げられますが、一般的には、年をとればとるほどリスク許容度は下がりますし、東日本大震災や、ギリシャショッなど、20~30%の株価の下落は10年に一度ほど訪れます。その際にも「自分は平静でいられているか?」と、都度、自問自答して、リスク許容度の見直しを図る必要があります。
参照:リスク許容度を知っておこう | みずほ証券 (mizuho-sc.com)

(3) 日常用の無リスク資産

日常の生活で、頻繁にお金の出し入れがあるのが無リスク資産です。
総資産ー緊急用生活資産ー投資用資産=無リスク資産という式になります。

月々の給料から、クレジットカードやQR決済などで日々の生活に必要な生活費が引かれます。その結果として、微々たるものですが、私の口座の残高が積みあがっています。

まだ遠い先の話ですが、ペイオフに備えて1000万円を超えた場合には、他の口座に移すか、日本国債を買うなどの対応をしようと考えています。
参考:ペイオフって何?:三菱UFJ信託銀行 (mufg.jp)

3 投資の方法

分けた3つのうち、リスク資産を利用して、主要投資と趣味の投資に分けて、資産運用を行います。

(1)主要投資

あらかじめ決めておいた資産の置き場所とアセットアロケーションに沿ってインデックスファンドによる投資を行います。なお、リスク資産の95%を主要投資に費やします。

資産は、iDeCo、夫婦のそれぞれの積立NISA口座、ジュニアNISA口座に資産を置いています。今までに入金した分に加えて、iDeCoや積立NISAには、給料から天引きする形で、月々入金し、ジュニアNISA口座には、年に1度まとめて入金しています。

アセットアローケーションは、全体が以下の割合となるように、対象のインデックスファンドに投資します。
 55% 先進国(日本除く)株式
 25% 日本(国内)株式
 10% 新興国株式
 10% 国内債券

ただし、教育資金向けの運用は期間が短いことを考えて、債券の割合を10%多くしています。(先進国、日本それぞれー5%)

この割合は目安であり、5%未満の誤差は許容範囲としますが、運用損益によって割合が大きく変わる場合には、月々の入金先の割合を変えることで是正することとします。

(2)趣味の投資

主要投資がインデックスファンドへの投資である性質上、基本は長期運用という名のほったらかしです。リーマンショックのような惨事がなければ、日常では、ほとんどやることはありません。

そうなると私の性格上、飽きが来ます。飽きた場合、アセットアロケーションの割合をいじってみようなど、妙な動きをすると思われます。それを未然に防ぐとともに、経済への関心を高めるために、あらかじめ決めた範囲で自由に個別株を売買する趣味の投資の枠を設けました。

具体的には、リスク資産のおよそ5%を目安に、国内株式へ投資を行います。企業の決算や四季報、チャートを見て、自分でこれだと思う対象を決めて、8つ以上の業種に分散投資を行います。

趣味の投資は、どこまで行っても趣味です。収益が出た場合は、そのまま再投資を行いますが、主要の投資や無リスク資産に影響が出ないように、投資金額以外にも、損害の想定がつかない信用取引やFXなどの為替取引は行わないなどのルールを設けました。

4 売買執行とモニタリング

(1)主要投資の売買執行の方針

基本的に、購入はiDeCoや積立NISAに、決められたアロケーションに沿って、購入に伴う手数料が安い投資信託を淡々と買って積み立てていきます。

売却については、生活に著しい支障が生じるなどの異常事態がなければ、基本的に行いません。教育資金を目的としている運用は、子どもが18歳になるまで、基本的に売却せず、18歳時点の運用結果を大学の入学・授業料に充てることとします。

教育資金以外の投資については、60歳になった時点で、現時点の運用結果を総点検します。資産を取り崩していくか、引き続き運用を続けるかを60歳時点の仕事の状況(公務員を続けているか、パートになっているかなど)を勘案しながら、選択することとします。

(2)趣味の運用

趣味の投資は、売上高や営業利益が年々上昇しており、株価が10万円以下のものを中心に購入します。

売却の基準は、購入時から10%以上のマイナスがあった場合は、自分の範疇外で、何かしら株価が下がる事象が起こっているとみなして、即座に売却します。

一方で、利益を含んでいる株の売却については、基本は20%の上昇が見込めたら売却としますが、配当や20%以上の上昇があると思われる場合は、そのまま保持しています。

いずれにしても、専業投資家や金融機関関係者は、自分の何倍も知識も資金も持っていることを肝に銘じて、謙虚に売買に勤しみたいと思っています。

(3)モニタリング

主要運用の成績のモニタリングについては、月に一度損益の確認を行うとともに、四半期に一度、アセットアロケーションの割合と現状に著しい乖離がないか確認します。

趣味の運用は、日々、日経平均株価や、購入した株価の損益を確認し、売買が必要ないか、趣味として楽しんでいます。

5 投資方針を書き上げて思うこと

投資を始めて5年ほどになりますが、何となく自分の中で形が決まってきたように思います。ギャンブル的な勝負事に弱いことを自覚しているので、手数料の安い投資信託に基本は投資して、世界の成長に任せて、自分は自分のやりたいことをやるというスタイルでした。

一方で、これだけやっていると、ある程度自分の身銭を切って、経済を知ってみたいなと思うようになりました。そこで今年から、個別株もスタートしてみましたが、思った以上に楽しく、細かいルールの範囲内で、趣味として楽しんでいます。

また、備忘録として、この方針書を見返して、自分の資産運用方針を更新していきたいと思います。

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