月の光。
外、出たら月の灯りが眩しくて。
冷たい夜の空気が透明度を増して、
なんだかこのまま未来にだっていけそうだって思った。
いつかの夜にも月を見上げて同じことを思ったっけ。
心が無理をしないようにするには何も感じないように生きるのではなくて、
むしろその逆なんじゃないかと考えた。
自分の感覚や感性、感情に制限をつけず向き合うこと。
自分に起こる全てには、必ず何かの意味がある。
昔からの癖みたいな物の一つに、
“遠ざける”という行為があって。
例えば芸術。
好きな音楽
好きな本
好きな絵
好きな映画
それらにのめり込んでしまうのが怖くて遠ざけてしまっていた。
現実世界で日々折り合いをつけて生きているのに、
自分の好む芸術はいつも幻想的で美しいから。
埋まらない差が耐えられないほど、
心が持って行かれてしまうのが苦痛だったから。
物語はいつか終わってしまう。
そのあとの物語を知ることはできない。
そう強く思ったから、作る側になりたいと思った。
置いていかれるのは悲しいから、
エンドロールの先まで物語を作ってみたくて。
終わらないものなんて一つもないけれど、作ることで昇華できることが沢山あるような気がする。
最近は気になった本は読むし、
音楽もいつも以上に沢山聴いて
映画も見るし展示会にもいくようにしている。
遠ざけて見ないふりしてはもう生きられない。
芸術は自分の一部。
無くなったら、とても悲しい。
沢山の世界観とリンクしたい。
芸術を通して心を繋げたい。
生きることをやめなければ、
イマジネーションは尽きないし心も作り変わっていく。
最近はささやかで、穏やか。
しあわせだと感じる。
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