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断捨離

木曜日、私は至って静かな一日を友人と過ごしていた。
プライベート(完全なプライベート…でもないのだけど)で色々な問題が山積したこの数日間。それは明らかに私の過失だったとは言え、最後の最後でどう見ても逆ギレとも取れるメッセージを相手から受け取った瞬間、心の中で「終わった」と思わず声を放った。

思えば私も、つい数年前までは逆の立場だった。なので相手の気持ちが痛い程よく分かる。

昨日近所のカフェまで私に逢いに来て下さったのは、今や日本のTop女優のマネージャーを長く勤めている方。
彼女は私の今を真正面から見て、そして認めてくれる人なので、この数日間私が抱えていた問題をそれとなく相談事として持ち掛けてみたら、予想を超えた回答を得ることが出来た。

結論から言えば、進化にともない関わる人たちを常に循環させて行かなければならない…と言うような話。
その女優自身がその事で今とても大きな壁に突き当たり、マネージャーは心を鬼にして女優の過去の友人関係を全て切って行ったそうだ。
特に女優さんのデビュー当時・・・ まだ売れてなかった頃に関わった同業者を友人に持ち続けることはその女優の今のイメージを大きく損なうので、言い方は悪いけれど「今の本人と近しい社会的地位に在る知人と旧友とを入れ替え、新しい交流関係を構築する」必要が生じた・・・と言うことだったらしい。

私は売れている・売れてない・・・の問題外で、成長過程を一気にすっ飛ばして最初から完成形の作品を配信している音楽家(女優のマネージャー 談)という位置づけらしく、その為噂を立てる人が逆に口を閉ざしている状況だそうだ。

人が「いいよね」と言い合えるのは、ある種言われる側が新人である場合、或いは「いいね」と言ってる側がその事でイメージを損失しない場合に限られる。
私の場合は「いいよね」と人が褒めることさえもう出来ないぐらいまで作品性が確立しているので、むしろ聴き手は作品を無言で受け入れる以外の方法を与えられない・・・、そんなイメージなのだとか。



話を戻すと、その時々の成長によって交友関係も同時に商品価値を持ち、その中に「昔」の臭いを忍ばせて寄り添っている人が居るとしたら、それは同時に現在の自分にとって大きなマイナス要因になる…と言う彼女の意見には大いに共感出来た。
つまり友人さえも商品の一部だ・・・と言う概念が私には当てはまらない・・・と言う私の勘違いで、私が一連の問題を引き起こし、そして抱え込んでしまったのだと分かると、気持ちがスッキリした。


私はもう、過去の知人とご近所付き合いをしてはいけない音楽家。なので私がリスナーにお勧め出来ない作品や、その作品を作ったり演奏・発信している人(演奏家も含む)と仮に親しい間柄にあったとしても、それを「友人」として公的に今の人間関係に織り交ぜてはいけない立場に在るのだと言う、貴重で少し痛い学びを得たのかもしれない。

ざっくり言えば、人間関係の断捨離とも言えるだろう。

内々の詳細をざっくり飛ばして記事を書いているので、何のことやら分からない内容になってしまったかもしれないけれど、これはあくまで備忘録として書き留めておきたいと思った。


記事下に紹介するYouTubeは昨日、先方から私を見付けて某所でフレンドリンク(& 相互フォロー)を申し出てくれたデンマークのジャズ・ピアニスト(Soren Bebe氏)だ。
YouTubeは確かにLive映像ではあるが、そのクオリティーは最早レコーディングされたものと同等で優れている。
片言英語で話をし、先方から私のFacebook Pageをフォローしてくれた。

本当に心から素晴らしい作品なので、ここに紹介したい。



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