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Best Timing - [Dear anemone,] - Chouchouを聴きながら

おそらく、セカンドライフを通じて出会った一組の男女。
音楽と映像と、詞、そして歌。
とてもありふれているようでいて、実はそうでもない出来事が世界の片隅で、ひっそりと始まる時。
 
奇跡は奇跡の形を持たず、ひたすら丸く丸くなり地球の真ん中でうずくまりながら、結果としての音楽と映像だけがひめやかに発信されて行く。
 
この二人の危うさを私は、どんな思いで今日まで見守って来ただろう。
脆い心はもっと脆い声を求め、折れそうな銅線を彷彿とさせる音楽は夕陽の跡を追うように、空の熱さと南南西の風の狭間に溶け堕ちて行くようだ。
 

arabesque Choche (Pf, 作曲, 編曲)
juliet Heberle (vocal, 作詞, 映像,)


奇跡はやがて二人を家族として繋ぎ、今では二児の親になった彼等。

新作が少しずつ更新されて行く中、時が必ずしも良い人間関係と同様に良い音楽を同時に生み出すとは限らない。
神様は本当に意地悪で皮肉で、この記事に貼り付けた2016年にリリースされたこの作品がChouchouのピークではないかと私は思っている。
 

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「Dear anemone,」
この作品は何度かの改編を経て、この形として落ち着いたのが2016年。
この時期Chouchouにとって大切な人が他界したことを受け、この映像はそれを受けたレクイエムの意味を持つと、以前YouTubeのLiveの中でArabesque氏が話していた。
 
少ない言葉が渦になる時、むしろ多くの言葉を生むのは何故だろう‥。

Chouchouの作品の中には他にも大好きな曲があるのだけど、やはり英語よりは日本語で描かれた作品をこの記事では紹介したかった。
そっと、ガラスの綿毛を手のひらに抱くように聴いて頂きたい。

 

[歌詞] Dear anemone,

ねえ 答えて ねえ
探していた 言葉は 何を語ったの?

「光を見たんだ、西の空で」
手紙には 只一言 別れの言葉に聞こえた

小さな私に 頼りない言葉だって
ねえ あなたの声が 私を紡げば
果てしないの 魔法みたいな明日が 
まだ あると思ったの

ねえ 笑って ねえ
今を切り取る 一枚を 持っていたいの

ねえ 光を見たの 東の空で
此れだったの? あなたが見て 私へと言ったものは

小さな私に 戻れない今日にだって
あなたと光が 私といた事
忘れないよ 魔法みたいな明日が
まだ あると思ったの

あると思ったの

https://chouchou.bandcamp.com/album/remix04-rem



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