ぼくは補欠の3年生

ぼくは補欠の3年生
スタメンからは程遠い
戦う資格がぼくにはない
仲間が負けたらぼくも負ける

だからぼくは
だれよりも声を張るよ
だれよりも走るよ
だれよりも早く来て
だれよりも遅く帰るよ

だからぼくは
絶対に準備をするよ
絶対に片づけをするよ
絶対にあきらめずに
絶対に仲間を信じぬくよ


ぼくは補欠の3年生
負けてしまった3年生
ぼくらの代が終わっても
ぼくらの意思は繋いでいくよ
ぼくらの気持ちを伝えていくよ
終わってしまったぼくらの時代
まだ終わってない君たちに
残せるものを残していくよ

補欠の僕がたどった道を
後ろのみんなが歩けるように
もっと先へ もっと先へ
進めるように

ぼくは最後に
コートを磨いて
ボールを拭いて

最後の足掻きで
後ろのみんなの背中を押すよ

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