宇宙になりたい原子の話

僕は原子。
どこにでもある普通の原子。
僕は、君の体かもしれないし、
今日君が食べるその牛肉かもしれないし、
今日君が排泄するうんこかもしれないし、
その辺に転がってる石ころかもしれない。

ちっちゃい僕のことを
みんな誰も気づかないけど、
意外と僕はそこに、すぐ近くにいるんだよ。
みんなには気づいてもらえないけどね。

僕には大きな夢があってね、
僕は、宇宙になりたいんだー。
宇宙っておおっきいんだよー、
みんな知ってて、世界を包んでる。
カッコよくって、憧れちゃうな。
僕の体はちっちゃいけれど、
いつか大きくなって、
その辺の石ころなんかじゃなくて、
宇宙みたいに、大きくカッコいいものに
なれたらいいな。

宇宙は、笑った。
いやなにゆーてん。あなたもうすでに、
宇宙やんか笑 おバカなん?ってね

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