a16zがYellowに投資した理由
（この記事は公認翻訳ではありません）
歴史をベンチマークにした時、強力なクリエイティブ・ツールが大衆に普及したとき、飛躍的なイノベーションが生まれます。だからこそ私たちは、生成AIによって3Dキャラクター制作に革命を起こすことに注力するスタートアップ、Yellowの500万ドル（7.8億円ほど）のシードラウンドをリードできたことに興奮しています。
このプロダクトの可能性は計り知れないです。2D画像の生成と制御は急速に進歩しているにもかかわらず、3Dは、きれいなトポロジー（図形をぐにゃぐにゃ変形しても変わらない性質）を維持し、多数の中間表現（メッシュ、UVマップ、テクスチャ、リグ）を必要とするといった課題のため、とても困難で高価なままでした。この複雑さにより、高品質の3Dは信じられないほど時間とスキルがかかり、トップクラスのキャラクター生成モデルを使っても数週間以上の時間と10,000ドル(157万円)以上かかっていました。
生成AIは、高いメタレベルの簡単な説明から、アーティストのスタイルと一致するトポロジーを持つモノを生成出来ます。完全に現実化されたアニメーション可能なキャラクターから学習することで、3D特有の複雑さを調整することができます。これによって、高品質のキャラクター制作にかかるコストとスキルの障壁を根本的に削減することができ、同時にはるかに大きなスケール、多様性、パーソナライゼーションを実現することができます。
2022年にYellowの創設者であるCEOのマンディープ・ワライヒに初めて会ったとき、私たちは彼の感染力のあるエネルギーとこの課題に取り組む意欲に驚かされました。グーグルのCoreML（大規模モデルおよび産業用AI）の元責任者であるマンディープは、ディープラーニングの専門知識に加え、芸術に対する情熱を持ち、AIを活用した創作を大衆に提供する理想的なビジョナリー（先見の明のある人）でした。
マンディープは、AIとプロダクトに関する専門知識と魅力的なリーダーシップを兼ね備えた稀有な創業者です。彼は、MITのScene Representation Groupを率いるヴィンセント・シッツマン、オックスフォード大学の准教授でVisual Geometry Groupのメンバーであるクリスチャン・ルプレヒト、スタンフォード大学のコンピュータ・ビジョン・グループの助教授で、LAIONやObjaverseのような最大規模の公開データセット・プロジェクトに貢献しているルートヴィヒ・シュミットなど、3D AI教授陣のオールスター・チームを引きつけ、彼らの共有するビジョンを実現するためのまとめ役となりました。
Yellowの特徴は、AIを通じて人間の創造性を高めることに重点を置いていることです。完全な自動化を目指すのではなく、今日の3Dアーティストを強くするツールを構築し、同時にキャラクター制作を誰にでもアクセスしやすくしているのです。キャラクター制作から始まる3Dクリエイティビティの明るい未来を切り開くマンディープとチームを支援できることを、私たちはこれ以上ないほど嬉しく思っています。
YellowはDaz Studioとのパートナーシップを発表し、キャラクター制作ソリューションを発表しました。もっと詳しく知りたい方は、Yellowのウェイティングリストに登録してください。人間のクリエイティビティの次の章が書かれようとしています！未来は明るく、黄色い（Yellow)です！
参考記事：https://a16z.com/announcement/investing-in-yellow/
Yellow：https://yellow3d.com/
ツイッター：https://x.com/dicefujiwara
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？