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【脚を速く】回転を上げる練習は、子供たちもできる。そして、昔遊びの重要性を再確認する。

スポーツチームの指導をしていると、スピード向上は必ず向上すべきパフォーマンスの一つです。
・速く走れる、泳げる、漕げる
・速いボールが投げれる、蹴れる
・速いボールを打ち出せる
絶対、自分を、チームを有利にすることが出ますよね。この中で、ほとんどの競技に共通する「走る」ことにフォーカスを上げていきます。

走る速度を決定する要因

走速度=ステップの長さ × ステップの頻度

で計算できます。要は、一歩の長さが長いほど、足の回転が速いほど、走るスピードは上がるということです。陸上競技の花形である100m。約10秒のレースの中で、スプリンターはこれらを調整し、
加速期〜最大スピード期〜スピード維持期(減速期)
のなかで速度を最大化しています。ただ直線を走るという単純な競技に見えますが、実際、奥が深い!!

ステップ長とステップ頻度は、どちらかが増えると、どちらかが減るという関係性があるそうです。両方、同時に増えるという都合のいい感じにはならない。
また、個人によって、ステップ長を伸ばすほうがいい選手と、ステップ頻度を増やしたほうがいい選手とタイプが分かれるそうです。この判断、そして、バランス。難しい。

いろいろ項目はありますが、世代関係なく上達が期待できるステップ頻度を増やす方法をお話していたいと思います。

脚の回転をあげよう!

ステップ頻度を上げるということは、単純に脚をとにかく速く動かせば良いわけです。これは、筋神経系の発達が必須なわけですから、子供の頃から取り組めることだと思います。脚の回転を速くするポイントとして、「接地時間を短くする」ということがあります。
一瞬で地面を蹴ってすぐに次の動作に移るようにトレーニングしていきます。
(加速期は接地時間が少し長くなりますが、それでも短い時間で地面を蹴ることは求められる思います。)
ここで、僕がすごく気にするのは、「足をどのように地面につけるか」です。

結論から言えば、足の前の方(指の付け根から土踏まずの間あたり)で地面を捉えて蹴れるかどうかを見ます。筋肉のストレッチショートニングサイクルとか、軟組織の弾性エネルギーとか、素早く動ける理由はあるんですが、単純に縄跳びをイメージしてもらうと良いかなと思います。
連続でリズム良く飛んでると、かかとはほとんど地面に触れていないと思います。
連続で速く動くためには、こういう足のつき方が良いというのが感覚的にわかると思います。

一番ダメなのは、かかとから接地することですね。
子供たちで走るのが苦手な子って「ドタドタ」は知る印象がありませんか?
かかとから地面に足をつけると、弾むように走れないし、衝撃が脚にくるので、怪我につながる可能性もあります。

昔遊びをトレーニングに活用しよう。

"縄跳び"もそうですが、昔遊びは、自然と足のつき方がよくなるし、十分、足を速くするトレーニングになると思います。
”ゴム跳び”は、一瞬で踏み切る練習になるし(しかも、引っかかっても怪我しない)、”ケンパ”も連続でジャンプする、次の場所に移動する、足の動かし方のバリエーションなどの練習になります(アジリティラダーと同じですよね)。

コオーディネーショントレーニングを勉強すると、昔遊びは、子供たちの基礎身体能力育成にすごくいいなと再確認します。
スポーツ庁の調査だと、50m走のタイムは昭和60年頃が最速で、その頃に比べると0.3秒遅くなっているそうです。体格は今の子の方がいいのに。

以前の記事でも書いててますが、昔と今では、外の環境(公園の数や利用制限など)は変わってます。子供たちの遊び方も変わってます。”外で遊んできなさい”と言っても、遊べる環境が少ないのも事実ですよね。。。普通に子供たちが昔遊びができれば、特に特別なことをしなくても身体能力は上がると思ってます。

コロナのせいで勉強の遅れもそうですが、身体能力の低下もありますよね。それを改善するためにも、子供たちが普通に遊べる環境を提供することを考えていきたいなと思います。

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