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2023年のフィットネスのトレンド予想! 

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしてます。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

ファッションの流行のように、
フィットネス業界もトレンドはあります。
「今年はこれが流行る!!」
という予測ですね。

ということで、
フィットネス団体や
フィットネス専門誌等が発表した
「2023年のトレンド予想」
を見ながら、個人的な意見も
話していきたいと思います。

米国スポーツ医学会(ACSM)のトレンド予想

ACSMは米国でとても認知度の高い団体。
留学中に、こちらの団体の
認定資格取得のための授業も履修しました。
(取得するのは結構大変。
 実技試験が結構シビア。。。)
ACSMの今年のトレンド予想TOP5がこちら。

1位 ウェアラブルテクノロジー
2位 フリーウェイトによる筋トレ
3位 自体重トレーニング
4位 高齢者向けフィットネスプログラム
5位 ファンクショナルフィットネストレーニング

フィットネスビジネスのトレンド予想

次は国内の業界紙「フィットネスビジネス」が選ぶ
フィットネストレンド5選になります。

①  オンライン技術を用いたサービス提供
② オフライン(現地参加型)のサービス提供
③ 屋外アクティビティ
④ パーソナルトレーニング
⑤ 新しい形態のフィットネスジム

トレンド予想から見えてくること

海外で流行ったものは、日本でも流行る。
都市部で流行ったものは、地方でも流行る。
フィトネスに限らず、多くの流行はこの流れですよね。

日本はフィットネス後進国。
でも、欧米の先進国のトレンドを
追いかける傾向にあるのは間違い無いです。

ACSMとフィットネスビジネス誌の予想を見ると、
以下のようなトレンドなのかなと思います。

① 先進技術×フィットネス


感染症の影響で、実際に集まるのではなく、
遠隔でいろんなことを行なってきました。
フィットネス分野でも、
・オンラインによるコンテンツ配信。
・オンラインによる双方向のトレーニング指導。

は、今や当たり前のことに。
・やはり、密を避けて運動したい。
・時間と場所に関係なく運動したい。
・普段、受講するのが難しい、遠方の指導者のレッスンが受けたい
という人には、便利な環境です。

また、今だと、VRを活用して、
”ゲーム感覚で運動する”
といったサービスも出始めてますよね。
運動未経験者への入口としては、
親しみやすいのではないでしょうか。

ACSMの予想であげられている
”ウェアラブルデバイス”も、
Apple Watchを筆頭に、
今は、各社がいろんな製品を出してます。
・心拍数/呼吸数
・血圧
・血中酸素濃度
・歩数
・睡眠時間
などなど、自分のバイタルや
活動量をモニターできる。

価格もリーズナブルなものが出始めています。
自分の生活習慣を把握して、
健康増進のために活用するツールとして
もっと普及していくのではないでしょうか。

② オフラインイベントの復活。


一方で、感染症を受け入れ、
行動制限のない生活にも戻っています。
今までは参加できなかったけど、
実際に集まって活動する。
こういったニーズも戻ってきている。

感染症対策がしやすい
・パーソナルトレーニングや、
・小規模レッスン。
・屋外での活動。
が主流ですね。

オフラインイベント
=コミュニティに参加することで、
運動へのモチベーション維持や、
新たな”人との繋がり”を持てる場合も。
リアルなコミュニケーションは、
オフライン=現地参加の強みです。

③ 提供サービスの細分化(専門性)


サービス提供のスタイルに関わらず、
提供するサービスが
”どんどん細分化されていく”
ということも感じます。
細分化というよりは、
目的特化と言えると思います。
・ダイエット目的
・ボディメイク目的
・生活習慣病対策(医療機関と提携)
・健康寿命対策(高齢者対象)
・機能改善(ファンクショナルトレーニング)
・ジュニア世代(コオーディネーショントレーニング)
などなど。
今は個人の時代ですから、
顧客のニーズも様々。
自然と細分化の流れに向かうのかなと。
つまりはより専門性が求められる。

サービスが特化していくことは、
差別化や自身の強みとも言えるし、
サービス提供したい対象が明確なので、
サービス提供者側からすると、
戦略が取りやすいという側面もあるのかなと。

いずれにしても、
サービス受益者(顧客)は、
自分の目的をはっきりさせること。
そうすることで、サービスを選びやすくなる。
そして、サービス提供者(指導者)側は、
自分の得意分野をしっかりアピール。
そして、ニーズがある人に向かって情報発信。
ここがうまくマッチングすると、
自ずと成果が出やすくなります。

④ タイムパフォーマンス

コストパフォーマンスよりも、
タイムパフォーマンスを重視する。
昨年末から、よく耳にします。

費用対効果よりも時間対効果。
忙しい日本人には、
より重要なのかもしれません。

空いた”隙間時間”に、
”ちょっとだけ運動する”
というスタイル。
5分の運動だけでも、
座りっぱなしを防止して、
健康維持に役に立つ。
また、脳機能にもいい影響が。
なんてことも言われています。

フィットネスジムでも、
このコンセプトで展開する
「コンビニジム」
という形が注目されています。
実際、昨年末の日経トレンディの
ヒット予想第1位になっています。

パーソナルジムを全国展開するライザップが、
”チョコザップ”というブランドで
コンビニジムを全国で展開しています。
メディアで見た方も多いのでは。

全くの手ぶらで、特に着替えもせず、
ちょっとだけ運動するためにジムに立ち寄る。
こんなスタイルが定着していくかもしれません。

個人的に思うこと。

個人のニーズが多様化しているので、
提供するサービスも多様化している。

また、サービスの提供の仕方も様々。
これも、個人の生活様式や目的によって、
選択することが大切。

個人のペースで運動したいなら、
・オンラインの活用
・24時間ジムの活用
・ホームジム
など。

仲間と運動したいなら、
・オフラインのコミュニティ
・感染症も考慮して集まりやすい屋外活動
など

しっかり、トレーニングしたいなら、
・パーソナルジム
・目的達成の専門性に特化したジム
・24時間ジム
など

タイムパフォーマンスを重視するなら、
・コンビニジム
・自宅でのトレーニング。
など。

自分の目的達成なら、
いろんな組み合わせの
”ハイブリットスタイル”
もありだと思います。

ただ、地域差はどうしてもあるのかな。。。
オンライン関係の技術は、
通信環境さえ整っていれば、
場所を選びません。
でも、ハード面。
例えば、コンビニジムとかは、
都市部の立地だから、
合致するサービスとも言えるのかなと。
チョコザップのサイトを見ると、
東北で出店されているのは、
現状、仙台市内のみ。
全て駅近物件。

公共交通機関を使って通勤する人が、
職場/最寄り駅の近くなので、
空いた時間に
”運動不足だから、ちょっと運動するか”
って感じで利用するのかな。。。

地方だと、移動はほとんど車。
車移動なので、多少荷物があっても、
車に乗せておけばいい。
立地も気になるけど、
駐車場の有無も気になる。

都市部と地方では、
やはり状況が違うので、
出店スタイルは変わってきます。。。

でも、タイムパフォーマンスは
キーワードなのかな。。。。
”手軽にできる”
”時間がかからない”
はやっぱりメリットです。
・運動未経験者を取り込む。
・健康維持が目的。
という場合は、十分、効果が期待できる。

ただ、求める効果が違うものなら、
(例えば、ボディメイクとか)
トレーニングは一定の時間が必要だよな。。。
とは思います。

まとめ

フィットネスは二極化していく
と個人的に感じてます。
一つは、
・コンビニジム
・24時間ジム
のようなコストがかからないお手軽なジム。
自分のタイミングで、さっと立ち寄れて、
やりたい運動だけをサッと行う。
もう一つは、
・パーソナルジム
・専門分野特化型ジム
のようなコストは少しかかるけど、
目的達成を優先したジム。
時間も費用もかかるけど、
その分、成果が期待できるといった感じかなと。

あとは、オンライン&オフライン。
この辺は、個人の好みと、
使い分けかなと思いますが、
結局、フィットネスは
徐々にオフラインに戻るのでは?
と思ってます。

今のトレンドもありますが、
一番は自分の目的達成をするために、
・どの手段がベストなのか。
・自分のスタイルにあっているのか。
を確認しなくてはいけない。
試してみて、自分に合っているなら、
そのまま取り入れてみる。
合わないなら、トレンドだからといって、
そこに固執する必要はないです。
自分に合致したやり方や
サービスを活用すればO.K.です。

サービス提供側は、
明確に得意分野を打ち出す。
正しい情報発信をして、
お客様が選びやすい状況を作る。
”必要としている人”に、
”きちんと選んでもらう”
って感じなのかなと。


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