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過敏性腸症候群(IBS)になった時の話。

あまり思い出したくないが、備忘録も兼ねて書いてみようと思う。

今年の1月、それは突然やってきて約3ヶ月間の間、ずっと慢性的な腹痛と下痢に悩まされた。私は食べるものによっては症状が激しくなるので、ずっと固形物を食べれないでいた。

ほぼ毎日、トマトリゾットを作っていた。トマトジュースにコンソメスープの素を入れてご飯と一緒に煮込むだけのやつ。そこにササミかチーズを入れてタンパク質を摂っていた。

炭水化物はいいのだが、脂質とタンパク質が怖かった。消化できる気がしなかった。多い時は1日に10回ぐらい下痢でトイレに行っていた。そして脱水になると、次に来るのは胃痙攣だ。

胃痙攣は経験したことあるだろうか?お腹をおもいきり殴られた様な痛みが2時間ほど続く。もう立っていられない。これは下痢による脱水でも起こるので、経口補水液を飲むことで防止できる。IBSに罹患している人は覚えておいてほしい。

IBSはストレスや自律神経の不調でなるらしいが基本的には遺伝体質によるものと理解している。要は、なる人はなる。関係ない人は全く関係のない病気だ。
専門医に診断される方がいいが、普通の胃腸科だと見過ごされるケースが多い。

胃カメラ&大腸カメラをしても特に異常はなく、腹痛や下痢などの症状が1ヶ月以上続いたらIBSと診断される。私はイリボー錠を処方されて効果があった。

だが、これを飲んでもさほど効果がない人も多いらしい。
そんな人たちには心の底から同情するし、症状が緩和するよう応援している。

私は罹患して体重が8キロぐらい減少し、血液検査でALB(アルブミン)値が低下しているくらいが体力的にいちばんきつかった。夜間、寝てる途中も腹痛と下痢で起こされる事が続いた。IBSは気力と体力をどんどん削っていく。

ネットで色々調べた。その病気のこともそうだが、腸内細菌のことや、遺伝子のことなども。今思えば、これも大学院に進学しようと思った契機の一つなのかもしれない。前向きに捉えると、そういうことになる。

しかし病気から得られることは特にない。いい経験になったとか言うつもりもない。ただ同じ病気の人の気持ちはわかる。
【現在、IBSの罹患率は日本人の約10~15%と見積もられており、20~40歳代に好発する】と論文などでは記される。

こんなにいるけど、あまり相談できない病気だから周りには黙っている人が多いのも特徴だ。私はこの人たちに心の底から、頑張ってほしいと願っている。
きっと治るから。罹患している時はしんどすぎて逆に笑えるってなるけど、ちゃんと笑える時が来るから今頑張ってほしいと願っている。

以上、IBSの備忘録でした。

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