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コーヒーは朝10時頃がオススメ!

最近、【コルチゾール】について研究している。
主にコルチゾールと糖代謝について調べているが大学院の論文として使えないか、アイデアを設計できないかを模索している。なかなか興味深いホルモンなのだ。
今日は日常生活で役立つコルチゾールとその他のホルモンについての情報を伝えたい。

私はコーヒーが好きだ。
毎朝、愛飲しているが最近はデカフェ(ノンカフェイン)にしている。
その理由としてコルチゾールが関係あるのだ。



① コルチゾールは敵?味方?

朝の目覚めと同時にコルチゾールは大量に分泌される。
コルチゾールは【ストレスホルモン】と巷では言われている。
そのためなんとなくイメージが悪いが、決してそんな事はない。

コルチゾールは副腎皮質という場所から分泌される。
主に代謝と免疫の調整を担っている。特徴的なのは血糖値上昇作用だ。
なんとタンパク質や脂質を、グルコースに変換させる。(糖新生とよぶ)

要するにコルチゾールが悪者扱いされている原因の1つはここにある。筋肉を溶かして、糖質に変えるからだ。(異化または、カタボリックという)
トレーニングをしている人からすればせっかく鍛えた筋肉がなくなる、嫌悪すべきホルモンと言える。

起床時以外にも、過度な空腹や睡眠不足、緊張や不安、高血圧などでもコルチゾールは大量に分泌される。
つまりコルチゾールが【ストレスホルモン】といわれるのは外的な刺激に対応するからだ。


慢性ストレスが敵!

さらに付け加えると慢性ストレスにさらされ続けると、コルチゾールは人体にとって敵となる。コルチゾールが過剰に分泌される状態が続くデメリットをまとめよう。

・筋肉を異化して減少させる。
・太りやすくなる。血糖値が常に高くなるが原因だ。
・高血圧になる。
・うつ病との関連も示唆される。

しかしコルチゾールは当然だが人体にとって不可欠なホルモンだ。
適時に適切な量が分泌されるのは全く問題がない。
起床時やストレスがかかった時に高血糖状態を維持することで、目覚めを良くしたり集中力などを増す効果がある。つまりストレス耐性をつけてくれている。さらには抗炎症作用や過剰な免疫を抑制する作用があるので、ステロイド剤などの薬にも利用される。

まとめると慢性ストレスがあると敵になり、通常は人体にとって味方なホルモン。それがコルチゾールだ。


② カフェインによりコルチゾールは抑制

コルチゾールは起床時に最も高値を示す。「目覚めのホルモン」といえる。
血糖値や血圧を上昇させていい目覚めを毎朝つくってくれる。
そう。コルチゾールとカフェインは効果が似ているのだ。
知っての通りカフェインは覚醒作用がある。


いい目覚めにコルチゾールは必要

疲労に伴い体内でアデノシンという物質が産生される。
それがアデノシン受容体に結合すると、覚醒作用のあるヒスタミンという神経伝達物質の放出を抑えるため眠くなる。だから疲れると眠くなるのだ。
しかしコーヒーなどに含まれるカフェインは、このアデノシン受容体に結合する。するとアデノシン自体が結合できなくなるため、ヒスタミンの放出が抑制されなくなり、眠気を感じにくくなるというメカニズムだ。

朝起きたらコルチゾールは高い状態。そこにカフェイン入りのコーヒーを摂取すると、一時的にコルチゾールの分泌は抑制される。
これをネガティブフィードバックという。

つまり効果を打ち消してしまうのだ。それだけならいいのだが、長期的なカフェインの摂取により副腎皮質からのコルチゾールの生産・分泌を阻害してしまい、結果として朝に疲れやすい体になってしまうのだ。


③「朝こそデカフェ」の習慣を

たまに飲む程度なら問題ないと思うが、朝コーヒーの習慣が結果としてコルチゾールの低下を招く。そうして朝目覚めても疲れやすい状態ができて、「眠いからもっとコーヒーを飲もう」と常飲するという悪循環が出来上がる。

だから朝起きたらデカフェがおすすめだ。そうするとコルチゾールの働きを妨げることなく、活動的な朝が過ごせる。
そして仕事に行き、ちょっとコーヒーブレイクする時間があるとする。
そう。午前10時くらいにカフェイン入りのコーヒーを飲むといい。

そうすることで午後の仕事にも集中力が増し、カフェインともいい関係が築くことができるであろう。ただし昼間にカフェイン摂取が多すぎると、夜間の睡眠の質も下がるからデカフェもうまく使って、健康な毎日を過ごしてもらいたい。

最後まで読んでいただきありがとうございます。




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