見出し画像

現実世界でインタラクティブなAR体験を生み出すARクラウド「Pretia」

 東京都産業労働局が主催する「UPGRADE with TOKYO 第13回」が『臨海副都心のまちの魅力発見と向上』のテーマで開催され、プレティア・テクノロジーズ(株)の「インバウンド観光客向け日本体験プラットフォーム『JAPAN AR PORTAL』」が採択されました。

 そのピッチをきっかけに、東京都港湾局らと連携し、ARクラウドプラットフォーム「Pretia」を活用したゲームの企画開発を進めています。


 そこで、ARクラウド「Pretia」を用いた謎解きの概要と今後の展望について、プレティア・テクノロジーズの鈴木太樹さんと竹本聖隆さんにお話を伺いました。

鈴木さん

鈴木太樹(すずきたいじゅ)
任天堂株式会社で、サウンドエンジニアを10年、プランナーを9年務める。その後、株式会社カヤックでVR事業開発の経験を積む。2019年プレティア・テクノロジーズ株式会社に入社後はLead Game Designerとして活躍中。

画像2

竹本聖隆(たけもとまさたか)
任天堂株式会社で、ゲームデザイナー、コーディネーターとして17年従事。2021年プレティア・テクノロジーズ株式会社に入社、エンターテインメント部門のProduct Managerとして開発に携わる。

AR探索ゲーム・AR謎解きの概要

 臨海副都心エリアの回遊を促すAR探索ゲーム・AR謎解きを開発しています。実証では、ゲームでお台場や青海エリアの回遊を促し、施設やお店、公園の魅力を改めて知っていただきたいと思っています。

 今回は謎解きを主役にせず、エリアを周遊することをメインとして、たまたまこのエリアに遊びにきた人が、ちょっと試してみる。のような楽しみ方ができるようにしています。

 謎解きに集中しすぎると、周囲にある建物やお店、公園、雰囲気に気づかないこともあります。そのため、今回は制限時間も設けておらず、その場所に注目してもらうようにしています。また、違う日に行って続きがプレイできるため、ゲームをプレイするハードルも下がっていると思っています。

 ゲームは、アプリインストール→練習問題→地図を見ながらの謎解き(7問中最低3問解けばOK)という流れでプレイしていただきます。そしてゴールには臨海エリア観光大使のメガマウっさんがいて、メガマウっさんを飛ばす楽しみもあります。

体験の流れ



 時間にとらわれず、その場所・エリアを楽しんでもらうことができます。
他に、東京都の神保町でもAR謎解きゲームの実証をしていますが、そこでも時間制限は設けていません。


研究開発を進めている先端技術(ARクラウド)でできるようになることについて
 

 対外的に説明する際は、よく「二次元のGoogleマップの3D版」であると言っています。空間のデータを収集し、様々な情報やプロジェクトを紐づけます。ナビゲーションやエンタメなど多種多様な分野への活用ができます。
 
 今回はヴィーナスフォートさんの教会広場にメガマウっさんを登場させています。プレイヤーがこのアプリを通して教会広場を覗くと、メガマウっさんが登場しインタラクションを体験できます。

メガマウッサン

 ヴィーナスフォートのステージの扉からメガマウっさんが登場

 

 GPSとARクラウドで採用しているVPS(Visual positioning system)の違いは、GPSは地球上の経度緯度を基準としているのに対し、VPSは空間をデータ化した3次元のマップを基準にしている点です。例えば、VPSではGPSだと難しい高さも加味することができます。

 また、今までのARとの違い、QRコードがいらない点もポイントです。
 VPSは空間自体がマーカーの役割を果たします。空間がデータ化されていると相対的に自分が空間内のどこにいるかを計算できるため、立ち位置によってARの見え方が違う新たな体験をすることができます。

エンターテインメントなどを通して、先端技術の可能性を広げるためには

 ARを使って、既存のエンタメをよりおもしろく今までになかった体験を創りたいと思っています。

 今までになかった体験として、例えば謎解きでは空間データを活用し、現実空間に存在しないものを出現させます。
 道にバスを走らせるなどの演出もでき、より現実に近い、自然な体験が可能になります。

ARバス

ARクラウドを用い実際の道路にバスを走らせる演出

 ARは、人々の幸せや笑顔の補助になり得る技術だと思っています。ARクラウド“Pretia”を使って作るAR体験は、より現実に近い体験であり、画面を通して現実世界とのインタラクションが生まれます。
 
 UX(プロダクトやサービスを通じて得られるすべてのユーザー体験)的な観点で言うと、例えばARオブジェクトの裏側をみるとき従来はスワイプしてモノを動かす体験でしたが、ARクラウドでは自分が裏側へ回る必要があるなどより現実に近い体験をつくり出せます。

今後実証したい先端技術等について

 より現実に近い体験をするために、自然な操作方法の提示が必要だと思っています。
 ARクラウドは、今はまだ開発者が使うものですが、より多くの人が自分だけ使い方を考え、想像してもらうことが重要です。
 開発者以外の方にも使っていただけるようにすることで、ARが普及するために一番重要な空間のデータを蓄積することができます。
 空間のデータを蓄積していき、そのデータを活用したサービス開発を行う。そんな良いサイクルを回したいと思っています。
 空間のデータと言えばプレティアという認識にもしていきたいですね。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!