たとえ話で大切なのは正確さよりも〇〇〇〇。伝わるコミュニケーションのコツ。
わたしが普段お伝えしているコミュニケーションは
インタビューの技術をメインにしているので
「きく」(聴く&質問)コミュニケーションです。
しかし、実際にお客様と打ち合わせをしたり
自身のサービスや商品をプレゼンする場面などでは
「話す」ことも必要ですよね。
そんな「話す」場面で
難しいことをわかりやすく伝えるために使えるテクニックが
「たとえ話」です。
しかし、たとえ方を失敗すると
余計にわかりづらくなる……というケースもあります。
たとえ話をするときに注意してほしい大切なことは
『正確さよりもイメージ』ということです。
20年程前の古いお話ですが、
たとえ話で面白いできごとがありました。
当時のわたしは、
インターネット回線会社のパソコン教室事業部で働いていました。
当時のインターネット回線の主流は
アナログかISDNでした。
(最近の人はわからないでしょうね。
「なつかしい!」と言われる方は同年代です!)
アナログの回線速度は64k
ISDNの回線速度は128k
YouTubeなんて見られない速度です。
そんな時代に華々しく登場したのがADSL
なんと、回線速度が最速1.5Mと3M
(だったと思います。その後8Mのサービスも出たはず)
従来の10倍以上の速度を実現しました。
しかし、世の中のほとんどの人はADSLを知りません。
※Yahoo!BBがADSLを売り出しはじめる前です。
そんな中、パソコン教室に通うパソコン初心者の生徒さんたちに
ADSLをオススメする業務が発生しました。
わかりづらいADSLを説明するために活用したのがたとえ話です。
■わたしのたとえ話
お風呂にお水をためるとき、水道の蛇口をひねりますよね。
今のISDN回線は水道の蛇口みたいな感じです。
だからお風呂を満タンにするのにちょっと時間がかかっちゃいますよね。
新しいADSLは、消防のホースでお風呂に水をためる感じです。
だから、あっという間に水をためることができるんですよ。
■社員Aさんのたとえ話
ADSLは電話回線を利用した通信回線です。
犬笛のような感じで、電話回線の普段使っていない帯域を利用しています。
さて、この2つのたとえ話を読んでどう感じましたか?
わたしのたとえ話は正確ではありません。
従来のアナログ回線をそのまま使い、
高速対応の別の回線を使うわけではありません。
だから、蛇口と消防ホースという別のものではないのです。
しかし、わたしは「短い時間でデータを受け取れる」イメージを優先しました。
さらに、お風呂に水をためる状態を
パソコンで写真を見るイメージで想像してもらいました。
回線速度が速くなることで
どんなメリットがあるのか
感覚的に理解してほしかったからです。
社員Aさんの犬笛のたとえは、仕組みとしては正確です。
アナログ回線の使っていない帯域をADSLに活用する仕組みなので。
しかし、どんなメリットがあるのかイメージすることができません。
たとえ話をするとき、
真面目な人ほど、より正確に伝えたいと考えるかもしれません。
でも、正確だからわかりやすいとは限らないのです。
たとえ話をするときは
より理解しやすいように
よりイメージしやすいように考えてみてください。
とはいえ、どうやってたとえ話を作ればいいのか……
と悩んだ方は、
市川先生の動画を参考にしてくださいね!
▼市川先生の「たとえ話の簡単な作り方」がとても参考になります!
ちなみに、
わたしはかつて
「たとえ過ぎていてわかりません!」
と、言われたことがあります😆
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