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【ワンランク上の文章を書くコツ】一番最初に覚えなければいけないわけではありません<二重表現(重言)>

なんだ、このタイトル?!
意味がわからない!!

と、感じたあなたはすばらしい!

今回は、知っておくとすっきりしたワンランク上の文章を書けるコツ……
『二重表現(重言)』についてお伝えします。

突然ですが問題です。
今回のタイトル
『一番最初に覚えなければいけないわけではありません』
この中にある二重表現はどこでしょう?
 ・
 ・
 ・
答えは『一番最初』です。

二重表現とは、同じ意味の言葉が二重になっている表現のことです。
文章を書く上では避けた方が良いと言われています。

一番最初をよく見ると
「一番」も「最初」も同じ意味合いの言葉ですよね。

普段の会話でもよく耳にするので
ついつい使ってしまいがちですよね。

これいがいにも二重表現はいろいろあります。

「頭痛が痛い」
頭痛は頭が痛いことを意味しているので
「頭が痛い」もしくは「頭痛がする」
胃痛が痛い

「馬から落馬した」
落馬は馬から落ちることを意味しているので
「馬から落ちた」もしくは「落馬した」

「まず最初に」
これは一番最初と同じ二重表現ですね
「まずは」もしくは「最初に」

「違和感を感じる」
感が重なるので二重表現だと言われています。
二重表現ではないとの説もありますが
「違和感がある」や「違和感を覚える」
の方がすっきりします。

この他にも様々な二重表現がありますので
同じ意味が重なってないかな?
と、少し注意して自分の文章を見てみましょう。

しかし、わたしは「二重表現だから意味が通じない」ということはないので、それほど神経質になる必要はないと思っています。

ただ、二重表現を意識して使わないようにすると、文章がすっきりして読みやすくなります。
※ライターなどプロとして文章を書く場合はきちんと意識してくださいね。

★ひとくちメモ
「びっくり仰天」や「好き好んで」のように、強調の意味で二重表現を使うケースもあります。
そういう意味では「一番最初」も強調の意味合いを感じますね。

【例文】
※文章の内容は適当です!

■二重表現が多用されていて読みづらい文章
日本に来日した外国人が、まず最初に驚くのは、書類にサインするのではなく捺印を押すことだ。
記念にハンコを作る外国人も多い。
ハンコを作らずに後から後悔するくらいなら、思い切って作ってほしい。
ちなみに、あらかじめ予約しておけばスムーズにハンコを受け取ることができる。

いくつの二重表現を見つけられましたか?

■二重表現を排除してすっきりした文章
来日した外国人が最初に驚くのは、書類にサインするのではなく捺印することだ。
記念にハンコを作る外国人も多い。
ハンコを作らずに後悔するくらいなら、思い切って作ってほしい。
ちなみに、予約しておけばスムーズにハンコを受け取ることができる。

最初の文章も、後の文章も、内容は同じですし意味も通じます。
ただ、少し文章がすっきりして文字数も抑えられます。

これくらいの違いですが、この「ほんの少し」を意識することで、ワンランク上の文章になりますよ。

★ひとくちメモ
『一番最初に覚えなければいけないわけではありません』
このタイトルには二重表現の他に、二重否定が入っています。
否定の言葉が二回入っている文章ですね。

「なくはない」というような言葉です。
つまり「ある」んだよね?!
となるやつですね。

ストレートにならないように表現したいときなどに使いますが、
二重否定を使うと、意味がわかりづらくなるケースが多いです。

『一番最初に覚えなければいけないわけではありません』
このタイトルをすっきりさせるとこうなります。

『一番に覚える必要はありません』
『最初に覚えなくても良いです』

すっきりはしましたが、なんだかピンときませんね。

『9番目くらいに覚えれば良いコツ』

こんなタイトルはどうでしょう?😆


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