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怖い?怖くない?トロフィー道#13 PS5 『Ghostwire: Tokyo』

プレイステーションタイトルのプラチナトロフィーを取る過程やトロコンしたからこその感想、トロフィーハンターとしての奮闘をお届けする「トロフィー道」。
第13回はベセスダ・ソフトワークスより2022年3月25日(金)に発売された『ゴーストワイヤー トウキョウ』です。実は、このゲーム、僕はスルーする予定でした。PVを見る限りホラー要素が強めと感じたのが原因です。
例えるなら、攻撃しまくれるバイオ5、6というより逃げる(追い払う程度の攻撃)要素が強いクロックタワーやSIRENなどを想像してしまいました。ホラーは苦手で最近のバイオハザードさえやらなかった人なので、この手のホラー感は苦手なのです。
いざ遊んでみると良い意味でそんなことはなかったので、皆さんにトロフィー情報とともに共有していきたいと思います。トロフィー解説の性質上、多少のネタバレを含む可能性もありますので注意ください。

FPSスタイルで歩く渋谷の街

本作はPS5、Steamでプレイ可能なゲーム。コンソール機ではPS5専売ということで、グラフィックはかなりの力が入っています。この画像は実際のゲーム中にスクショをした場面なのですが、どうでしょう?僕は実写並みのクオリティの高さに驚きました。

雨の渋谷駅前。水たまりの反射などがリアル。

『ゴーストワイヤー トウキョウ』は人がいなくなった東京の渋谷が舞台。基本的には渋谷が再現されているものの、ゲーム独特のオブジェクトだったりオリジナル要素も加えられ移動など遊びやすくはなっていました。街並みの再現はもちろん、独特な空気感まで感じることができます。渋谷と言えばスクランブル交差点など混雑するイメージがありますが、人気(ひとけ)が無いのは新鮮。僕は街を歩き回って探索しているだけでもワクワクが止まりませんでした。1人称視点ということで没入感もアップ。街の人や自分も含めてゲーム内に人がいないのもリアルさを表現する上でよかったポイントではないでしょうか。いくら人をリアルにしても限界がありそうですし、この街には浮いてしまいそうな感じもしました。恐怖感についてですが、状況は独特であっても普段見慣れている場所ということで、幾分か怖さは和らいでいる気がします。
余談ですが、霊が見える人いわく、渋谷スクランブル交差点では人が多い分人では無い人とすれ違うことも多いんだとか。僕も体育すわりしている女の人にずっと見られていた経験があります。信じるも信じないもあなた次第ですがね。

バトルは敵を攻撃しまくれる分、恐怖感が薄れる

続いてはアクション部分に触れていきましょう。ゲームでは東京を探索してストーリーを進めていくわけですが、途中「マレビト」という敵と戦うことになります。主人公は陰陽師さながらの「エーテルショット」という技をくしして応戦します。逃げるための時間稼ぎの手段ではなく相手を滅することができるので、本作はホラーというよりアクションアドベンチャー要素が強いです。スパイダーマン+ホラー要素というとピンと来る人もいるかもしれません。
ですが攻撃と防御以外の戦闘アクションはなく、最初は主人公も弱いのでマレビトに恐怖することもありましたが、後半にしたがって自分自身が強くなり無双できるため、怖いどころかバトルが楽しくなっていきました。プラチナトロフィー獲得を目指すため長時間バトルをしていくと単調と感じる人も多いかもしれませんね。このデメリットは、ライトユーザーやアクションが苦手な人にとって簡単に遊べるのでメリットとなるのではないでしょうか。ゲーマーにはちょっと物足りなかったですね。

オープンワールドにおいてお使いはしかたないのか?

猫が屋台で食べ物を売ってくれる。ホラー苦手な人にとってはこういう一息つける要素も嬉しい。

本編とは別にサブクエストも存在。ここはオープンワールドあるあるで、どうしてもお使いになってしまう。ストーリークリアだけならこなす必要もないとはいえトロコンを目指す人は全てのサブクエをクリアする必要があります。それでも設計自体はうまくできていて、収集要素などはサブクエを進めるため移動していく過程で発見できたりとわざわざ探すものは少なかったです。実際自分も収集要素については少し意識するくらいでも7、8割は集められていた気がします。

こういうの取りたくない。何回か見たら髪が伸びているとか画像から居なくなっているとかはないですよね?

サブクエは本編よりも若干恐怖感が強め。詳しくは言えませんが、脅かす要素だったりちょっと進みたくないなっていう恐怖感がありました。それでも自撮りができたり犬に餌をあげたり、主人公を助ける存在KKとの面白い掛け合いなど所々に遊び要素が多く、緊張と緩和のバランスが良くできているなと思いました。

トロコンした過程で苦労したところと、初心者が苦戦しそうなポイント

まずアクションでいうと40m以上の距離から弓矢でマレビトをヘッドショット倒す「遠的の達人」というトロフィーでしょう。今回は動画を見てもらおうかと思います。

僕は直線距離だと40m離れると上手く当てられなかったのでビルに上がって高さで距離を稼ぐのはどうかと考えました。この動画ではおそらく直線距離では40mは離れていないと思いますが、トロフィーが獲得できているので高さでの距離稼ぎも有効と思われます。上から狙うことで頭に当てやすいという利点もあります。

他に躓くとしたら5体以上のマレビトを同時コア引き抜きで倒すというトロフィー「一網打尽」。後半で達成できるポイントはたくさんあるとはいえ、確実ではないので確実に獲得できる方法を教えます。
初めて絶対共鳴が使えるようになる戦闘時が簡単かつすぐにリトライできるのでおすすめ。マレビトが5体以上いることに加え、絶対共鳴である程度ダメージを与えているので風の攻撃1発でコアを露出させることが可能です。タイミングがシビアなので初見で成功は難しいかもしれませんが何度かリトライしてみてください。絶対共鳴を発動する際、敵集団に近づき過ぎると倒したり過剰に吹き飛ばしてしまうこともあるので注意です。

どうしても最後まで残ってしまうのが収集系トロフィー。時限ではないので本編クリア後でも問題はないです。ただ、幽霊を100%転送するトロフィー「すべてを救うもの」を達成した上で本編をクリアする「渋谷のヒーロー」というものがあるので、また最後の章をプレイしたくないという人はこの「渋谷のヒーロー」以外のトロフィー獲得後に全クリすると良いです。
「すべてを救うもの」は正直面倒以外のなにものでもありませんでした。24万人くらいの人を救うのは大変です。通常のマップ以外に「渋谷地下」「座敷牢」「百鬼夜行」で救う幽霊も含まれます。特に座敷牢と百鬼夜行の発生はランダムなので根気が必要です。座敷牢は他のことをやっているうちに結構出くわしたので問題なさそうですが百鬼夜行はよほど意識しなければ最後まで残ります。百鬼夜行に関して僕は様々な攻略サイトを参考にしたけ結果、スクランブル交差点付近が1番出現しやすかったです。とはいえポンポン出るわけではないので結局マレビトのように街を彷徨うことになるのですが…。

評価

プラチナ取得時間 40時間程度 ストーリーだけなら10時間かからないかも
難易度 ★
トロコン難易度 ★★
ゲーム評価 ★★★★
オススメ度 ★★★★

僕はゲーム難易度ノーマルで遊びましたが、それでも簡単すぎるくらいでした。さらにその下の難易度もあるのでアクションが得意ではない方でも楽しんでもらえると思います。トロコンの難易度に関しても先ほど挙げた部分くらいで時間もそこまでかからないので楽しくトロコンできるでしょう。
ストーリーに関しては予想を大きく裏切る展開になっていて、賛否が分かれそうですが僕はそういうのもアリかなと。全体を通して単調な部分も多くみられましたが僕の中ではかなりの高評価で、PS5を手に入れたらプレイして欲しいタイトルの1つとなりました。ソロ専用ですし流行り廃りもないのでPS5が入手できた暁には是非ともプレイしていただきたいと強く思いました!
PVなどはホラー推しで売っていたように感じましたが、アクションだったりアドベンチャー部分をもっと推しても良かったのではないでしょうか。せっかく僕みたいなホラー苦手な人でも遊べる作品なのにもったいないなというのが正直な意見です。焦点を当てる部分を変えればもっと違った見られ方をされたのでは?

タイトルの怖い?怖くない?の答えを出すとしたら、「万人が楽しめるマイルドな怖さ」です。


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