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泣きたくなるのに涙が出ない

金曜日。
早く仕事を終わらせなければいけない理由もないし、予定もない。
周りは誰かと待ち合わせるため、一緒に居酒屋に向かうため、このために頑張って働いたんだー!とキラキラさせながら、そそくさと仕事を切り上げweekend 光の街へ行く。

虚しさを感じる。
私には誰もいないんだなと思う。
帰ってもひとり。
大人数に囲まれてもひとり。
泣きたくなるのに涙が出ないのはなぜだろう。
慣れてしまったからか。
気づいてしまうと余計に泣きたくなる。
泣き"たく"なる。

「風邪をひいて熱が出れば楽になるのにな〜」
と同じように、
「涙が出れば、わんわん泣ければ楽になるのにな〜」
と思う。

いつからか気づいてしまったのである。
私がひとりぼっちであるということに。
仲良い人はいるけど、その先が私にはない。

みーんな仲良い人には仲良い人がいるのだ。

仲良い人が仲良い人とキラキラしている姿をみるのが苦しくてたまらない。

夜空に浮かぶ無限の星のように、私は誰かのほんの一部で、ほんのひとかけらの数あるうちのひとり。輪っかの外側。内側に行くことのない人生なんだと思う。

泣きたくなるのに涙が出ない。

そんな金曜日をnoteに書き留める。

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