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実食!

恐らく毎年一回は考えているであろう事がある。それはまあ実にくだらない妄想なのだが、もしかしたら読者諸賢も一度は同じ事を考えたことがあるのではなかろうか。それは

「『食わず嫌い王決定戦』に出場するなら、どの四品で勝負しよう?」

という妄想である。

皆様ご存じかも知れないが、念の為説明しておくと「食わず嫌い王決定戦」はフジテレビの「とんねるずのみなさんのおかげでした」内にて放送されていたコーナーである。俳優やアーティストといった二人のゲストが登場しそれぞれ石橋勢・木梨勢に分かれ、互いに事前に注文した自身の好きな食べ物四品を食べる。しかし四品全て好物というのは嘘で、実はそれぞれ一品だけ嫌いなものが混ざっている。相手が四品を試食をしている際の言動をつぶさに観察し、一品だけ紛れた嫌いなものを最後に見破った方が勝利となる。

なお、当たり前に私は芸能人でも何でもないただの市井の人間なのだが、もし、万が一何かの折に出場することになったら何を選ぼう?という妄想を屡々する。そしてこれが結構楽しい。

しかしながら、なかなか相手に見破られない献立を考えるのは難しい。勝負には相手を欺く演技力も必要なのだが、そもそも四品を発表した時点で相手に見破られる可能性もある。

例えば「和食・和食・和食・エスニック料理」だと真っ先にエスニック料理を疑われるだろうし(勿論その裏をかく戦法もあるが)、四品の中に普段殆ど食べないであろう「ワニの唐揚げ」等々のマニアックなものがあるとそれもそれで怪しまれる。なので献立を考える際はある程度ジャンルをバラバラにし、尚且つ多くの人が普段口にするものを選択するのが得策かと思われる。

そして上記の注意点を踏まえた上で、もし今現在の私が出場するならば、こちらのラインナップで戦おうと思う。↓


①イカスミパスタ
②鶏の水炊き鍋
③春菊の天ぷら
④レバニラ炒め


……絶妙なチョイスじゃない?これ。ジャンルもある程度バラバラだし、多くの人も好き嫌いはともかくきっと一度くらいは食べたことがあるだろう。これで決まりだ。食わず嫌い王決定戦に出場したら、タカさんの隣で(女性ゲストは石橋勢のことが多い)これらの四品全てを「美味しい〜♡」と言いながらパクパク試食しよう。いや、逆に全部嫌い、不味いと言いながら食べる手もあるな……

などという妄想を度々繰り広げては自己満足でにやにやしている訳だが、改めてもう一度述べると私はやはり芸能人でも何でもない。「食わず嫌い王決定戦」は一般人がそう簡単に出場できるものではないし、ていうか何ならそもそも「とんねるずのみなさんのおかげでした」はもう既に放送終了している番組である。なので恐らく実際に私がこの四品を用意して誰かと戦うことはないと思われる。

しかしながら恐らくここまで読んでくださった読者諸賢は「つぐみさん(筆者)の嫌いな一品はどれなんだろう?」とお思いのことであろう……えっ、別に興味無い?そんな……そんな冷たいこと言わないでよ。つぐみちゃん、寂しくて泣いちゃうよ(勝手に泣け)。

ということで、今から(心の中で)先程の四品を食べてみようと思う。皆様、予想はできただろうか。

それではいざ……



実食!!



テケテケテケテケ……テケテンテケテン♪(※最後の実食勝負をしている時のお琴のBGM)



イカスミパスタを選んだあなた、残念でした。大好きです。

春菊の天ぷら?残念だな、これまた大好きです。

レバニラ炒めは……勿論大好きです。


鶏の水炊き鍋を選んだ方……はい、苦手です。参りました。


ということで正解は水炊きである。正確には「煮たり茹でたり蒸したりした鶏肉」が嫌いなのである。小学四年生くらいの頃、給食で「鶏肉と春雨のスープ」が出た際に煮込まれた鶏もも肉の身と皮の間にある生臭くぶよぶよした脂の塊を齧って以来、茹で鶏(特にもも肉)が食べられなくなった。焼いたり揚げたりしたものや、挽き肉を団子にしたものなら食べられるのだが……

という訳で、今回は恐らく読者諸賢にとって至極無益な筆者の情報を提供させて頂いた。それでは本日はこの辺りで。もし宜しければ皆様の選りすぐりの四品も教えてくださいな。

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