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開発組織にUbuntuを導入して3年ほど経過したメリットの紹介|札幌のエンジニア組織レポート

ダイアモンドヘッド株式会社の小菅です。ダイアモンドヘッド株式会社の札幌開発ではメインOSにUbuntuを採用しています。

開発に所属するプログラマ以外の採用・総務・労務を行っているスタッフもUbuntuデスクトップを利用して仕事するようになりました。インターンシップに参加している学生の方も同じくUbuntuを利用しています。

社内にUbuntuを導入して3年程経過し、定着し始めてから2年ほど経過したのでUbuntuを採用したメリットをいくつか紹介していきます。


Web開発環境の構築  

私たちはECビジネスに特化したソフトウェア開発をしています。その多くはECサイトを含めてウェブアプリケーションに分類されます。

Ubuntuはウェブアプリケーションの開発環境を構築するのがスムーズです。かつDockerを始めとして最近の開発現場で登場頻度が高いミドルウェアも自然に扱えるため開発環境の構築が楽になりました。

開発環境と本番環境の差異が小さく

私たちはウェブアプリケーションの多くをLinuxOS上で稼働させています。

開発環境と本番環境は近いほど予期せぬ不具合やトラブルを減らす事が出来ます。また、本番環境で利用するミドルウェアの多くが開発環境でも同じく動作するのでフルスタックな開発を行いやすくなりました。

MS OfficeからGoogle Workspaceへ移行

Windowsを使っていた頃はExcelやPowerPointと言ったマイクロソフト社のオフィス製品に依存していました。これはMacでも同じでした。

Ubuntuに切り替える中でGoogle Workspace(旧名 G Suite)を導入した効果もありましたが、ブラウザ上で動作する製品が好まれて利用され始め、情報共有が捗るようになりました。

具体的にはExcelはGoogleスプレッドシートとなり、PowerPointはGoogleスライドへと移行しました。合わせてドキュメントの行方不明も減りました。

ヘルプデスク対応が減った(気がする)

社内のヘルプデスクに寄せられがちな「○○が動きません」「○○を直して欲しい」との要望をあまり見なくなりました。

Linuxデスクトップだと分かりづらいWIFIやカメラやマイクなどのデバイス回りも慣れれば問題なく操作できるようです。

ただ、これはWindowsならば出来る事をUbuntuだからと諦めてもらっている結果かも知れません。

テスト環境をすぐに作れる

たまにですが開発中ウェブアプリケーションのテストを手伝ってもらう事があります。

テスト環境の構築には手間がかかるものですが、みんなが開発者と同じOSを使っているので手順を渡して実行してもらえればテスト実行環境に早変わりです。(LinuxにおけるDockerの恩恵を多大に受けています)

2年単位のLTSにPCのライフサイクルを整えられる

Ubuntuは伝統的に2年単位でLTS(Long Term Support)がリリースされます。ここに合わせてPCを入れ替えたりセットアップを進められます。

2020年10月時点では20.04がLTSで、社内では18.04と20.04が混在している状態です。過去のLTSは20.04への置き換え対象(=新PCの支給対象)です。

研修や教育に幅が出る

私たちはインターンシップ参加者・内定者・新卒入社の方に学習環境としてUbuntuを選択したAWS Cloud9のアカウントを付与しています。

AWS Cloud9は標準的なプログラミング言語が最初からインストールされており、bash等を用いたコマンドも実行できます。

学習環境と業務環境がUbuntuで揃えられており、初心者がつまづきがちな環境構築の問題も減りますし、先輩社員は後輩からの質問に同じ環境を前提として回答できます。

Ubuntuの導入によって教育のハードルを下げて、学習できる幅を広げることが出来ました。

今のUbuntuはプログラマじゃなくても利用できる

これらの事は今のUbuntuデスクトップがLinuxプログラマでなくとも問題なく利用できる完成度に達しているため出来ている事だと思います。

ただし導入のハードルは一定あり、例えば新しく購入したWindowsノートPCのNVMeにUbuntuが対応していない等のドライバーに起因するトラブルは発生しますが、こういった導入ハードルを超えてしまえば仕事で問題なく利用できます。

ここでの話は万人におススメできる内容では無いと思いますが、仕事でUbuntuを日常的に使っている組織が札幌にあるという紹介でした。

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