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「羽田の奇跡!」を起こしたのは、何か? 1月4日 Organizational Inertia 組織の惰性

#1月4日 木曜日のランチタイムです。
今日から官公庁や金融機関は仕事始めでしょうか?
大手企業では振袖で出勤で、講堂などに集まって、社長の所信表明を聞いて、午後からは解散とか挨拶回ってそのまま直帰OK、なんて勤務スタイルだった昭和時代ですが、現在もその伝統は続いているんでしょうか?

令和の働き方では、リモートで、非同期で仕事が中心になりつつあります。同期コミュニケーションと非同期コミュニケーションとを組み合わせて、短期間にググッと成果を上げる若い企業が後を経ちません。同期コミュニケーションから非同期コミュニケーションが今年の、というより、これからの働き方の中心になる、とここで記しておきたいと思います。
 
このNOTEは、読むだけで世の中の課題を #ドラッカー #365の金言  を使って、解決できる、そんな知力を鍛える教育エンタメNOTEです。

今日のテーマは、#Organizational_Inertia (組織の慣性)
#組織の惰性

テキストは、1969年リリース、#断絶の時代 林雄二郎訳版では、 9章 組織のマネジメント 組織体を動かすもの 253〜255ページより

さて、今日は、昨日のJALの乗員の素晴らしい仕事ぶりに触れないわけにはいきません。

#ドラッカーは 、今日の提言の中で、

それぞれの組織がそれぞれの尺度を必要とする。

と記しています。
JAL(日本航空)にとって、それは「安全」です。1982年の羽田「逆噴射」事故や1985年の御巣鷹山事故の教訓です。私自身もJALグループで1988年より9年間お世話になりましたが、その際も社内研修はじめ様々な場面で日頃より「安全」重視の教育を受けていたことを昨日のように思い出します。

 1月3日、能登地震被災地へ向かう海保の補給機と接触し、炎上したJALのエアバスA350事故、機体が全焼という悲惨な事故でありながら、乗員乗客379名全員無事救助、というニュースが世界中で驚嘆をもって取り上げられています。

 日本企業の日頃の緊急事故訓練の規律性、そして、品格ある日本人乗客の協力などがBBCはじめ、多くの海外メディアから称賛されています。

「JALは本当に素晴らしい誘導をした!」「乗客乗員全員無事はあり得ない!素晴らしい!」という声であり、直後にエアバス機は燃え尽きましたから、一歩間違えば、全員死亡もありえた状況といえましょう。

 全員無事救助がいかに素晴らしかったか、想像に難くありません。危機一髪の際の判断、行動などCAはじめ日本航空スタッフの方々がいかに日頃から厳しいトレーニングを積んでいたことがわかります。


There was also praise for the efforts of the Japan Airline crew and pilots.

"Their focus is on safety. They are the last people to evacuate the airplane and on face value, it looks like they have done an incredible job," Prof Graham Braithwaite, director of transport systems at Cranfield University in the UK.(日本航空の乗組員とパイロットの努力に対する賞賛もありました。「彼らは安全に焦点を絞っています。彼らスタッフは飛行機から最後に避難した人々であり、信じられないほどの仕事をした、というのは、文字通り本当のようです」と、英国のクランフィールド大学の輸送システムディレクターであるグラハム・ブレイスウェイト教授。

同記事より

「羽田の奇跡!」とガーディアン紙


Aviation experts said the unshakeable composure displayed by the flight attendants combined with the high level of cooperation among passengers probably prevented a deeply unsettling experience becoming a major disaster.

“The cabin crew must have done an excellent job. There don’t seem to be any carry-ons. It was a miracle that all the passengers got off,” said Paul Hayes, director of air safety at the UK-based aviation consultancy Ascend by Cirium.

Michele Robson, a former air traffic controller, said the crew had done “really well to evacuate under very difficult circumstances”. She told Channel 4 News: “It’s natural for passengers to start panicking when they see flames, and obviously there had been come sort of collision, which must have been extremely worrying for those on board.”

John Cox, a pilot and founder of a US-based aviation safety consultancy, said the cabin crew “did a remarkably great job” getting passengers off the plane so quickly. “It shows good training,” he said. “And if you look at the video, people are not trying to get stuff out of the overheads. They are concentrating on getting out of the airplane.”

(航空専門家は、客室乗務員が見せた揺るぎない落ち着きと、乗客間の高い協力体制が、深い不安の体験が大惨事になるのを防いだのだろうと述べた。

「客室乗務員は素晴らしい仕事をしたに違いない。機内持ち込みはなかったようです。乗客全員が降りられたのは奇跡的だった」と、英国を拠点とする航空コンサルタント会社アセンド・バイ・シリウムの航空安全担当ディレクター、ポール・ヘイズは語った。

元航空管制官のミシェール・ロブソンは、乗務員たちは「非常に困難な状況下で本当によく避難した」と語った。彼女はチャンネル4ニュースにこう語った: 「炎を見れば乗客がパニックになるのは当然で、明らかに衝突があった。

パイロットであり、米国を拠点とする航空安全コンサルタント会社の創設者であるジョン・コックス氏は、客室乗務員は乗客を素早く飛行機から降ろし、「驚くほど素晴らしい仕事をした 」と述べた。「訓練が行き届いている証拠だ。ビデオを見ると、乗客は頭上から荷物を取ろうとはしていない。彼らは飛行機から出ることに集中している」。)

同記事より

ドラッカーは、

われわれのミッションは何か

経営者に贈る5つの質問 はじめに vページ

から始めるべき、と記しています。それは、組織が、何を尺度とするか、何を大切にするか、から始めるべき、と同義と思います。

#あらゆる組織が活動の評価尺度を必要とする
#あなたが参加しているNPOに活動の評価尺度をもたせてください

午後からもやっていきましょう!

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