見出し画像

広報とPRと広告との違いとは?

このあたり、一度、自分のためにも整理しようと思う。

●「広告」とは、企業・商品・サービスの認知を高め、引き合いや注文など成果を得るのに有効な手段の一つ。広告掲載料金を媒体に支払って出稿することでメディアへの掲載が可能に。

例えば、こちらはピザ屋さんのチラシ広告です。

画像1

こちらの広告の目的は、ピザの注文件数を最大化して受付する、ということです。スマホ広告でもなくテレビCMでもなく折り込みチラシ(ポスティング)にしている意味は、商圏内に住む全戸に隈なく自社のピザ情報をお届けしたいからでしょう。もちろん、熱意の大きい同社ならば、テレビ広告、スマホ(ネット広告)、新聞折込チラシ、ポスティングチラシ、と電波、ネット、紙と満遍なく広告して、注文獲得を最大化するという狙いのもと、展開するものと思われます。

広告のメリットには様々ありますが、一番大きなものは、出稿者側が主導権を持って実施できることです。広告実施のタイミング、規模、媒体、表現内容、オファー、予算など広告主側が主体的に決めて実施できること、これが大きなメリットです。

そして、デメリットは、お金がかかる、ということ。投資効果を考えず実施していけば、「広告費がかかり過ぎ」「効果的に広告費を活用できていない」「売り上げにつながらない」と株主やフランチャイザー等から批判を受けることも少なくありません。このお金を巡る広告費の話は、やってみないとわからないところもありますので、実施する側には勇気も入りますね。

額面だけでびっくりして、とにかく大きいから減らせ、と感情的に話してもらっても、、、と戸惑う広告マンも少なくないはずです。自分もクライアントさんから考えなしに「とにかく高い」の一点張りで、どうにもならなくなった経験をした、そんな一人でしたから。

では、広報とはなんでしょうか?

以下は広報・マスコミハンドブック等いわゆる教科書的な分類ですけれど、

●「広報」とは、以下に述べるPR活動の一部で、組織(企業・団体)からの情報配信・発信機能のことで、

●「PR」(Public Relations パブリック・リレーションズ)とは組織(企業・団体等)と組織にとって存続を左右する大切な人(個人・集団)との間に、望ましい長期的な関係をつくり出すための考え方および行動のマネジメント機能。

“PRとは、公衆の理解と支持を得るために、企業または組織体が、自己の目指す方向と誠意を、あらゆる表現手段を通じて伝え、説得し、また、同時に自己修正をはかる、継続的な対話関係である。自己の目指す方向は、公衆の利益に奉仕する精神の上に立っていなければならず、また、現実にそれを実行する活動を伴わなければならない“(加固三郎「PR戦略入門」より)

組織体(企業や団体)は、消費者、株主、投資家、従業員、取引先、地域社会などあらゆるステークホルダー(利害関係者)との望ましい関係を構築する目的で行なう双方向のコミュニケーション活動であり、組織外部からのフィードバックを得て、自己修正を図りつつ、良い関係を構築し続ける絶え間ない活動のこと。

いわゆる、「ステークホルダー経営」が注目されるようになった昨今ですが、

PRの文脈もそこにあります。

画像2

これまでとは異なり、これからは、どの組織(企業・団体等)も、顧客への製品情報、従業員向けの社内広報、株主・投資家むけのIR(Investor Relations )、地域社会への企業情報など様々なステークホルダー(利害関係者)と情報を共有し、相互を信頼関係を構築することが求められます。

特に、これまで軽視されがちだった、従業員・従業員家族への社内広報、地域社会への情報提供の重要性が増していることを感じています。そして、情報提供は、自らのSNSだけでなく、信用力のある伝統的なメディアを通じて地域社会への発信がなされることによって、発信元である組織への信頼性は増していくのです。

これからの「ステークホルダー経営」の時代、ますます組織PRの必要性が増しています。

広告と比較して、PR、そして広報を理解してきましたが、広報PRのメリット・デメリットはなんだろう。

メリットは、PR配信サービスや代理店を使わない限り、メディア掲載にほとんどお金がかからないこと。いわゆるコスパ最高、ということ。新聞掲載されたり、テレビで紹介されたり、カリスマユーチューバーの取材を受けると、行列ができたり、注文が増えたりと、大きな影響が即座に現れることだ。

画像3

そして、デメリットは、メディア掲載されるかどうかは情報提供側がコントロールできず、いわば、“神のみぞ知る“ということ。しかし、不可能ではない。掲載や番組内での紹介の実現には様々な要素を考慮して組むことで、実現の可能性を高めることができると思います。

詳しくはこちら ↓

今日もやっていきましょう。

ここから先は

203字
月888円の定期購読マガジンがオススメ。だいたい週5本は記事アップする予定だから1記事50円以下とコスパ最高。購読月の記事がすべて読み放題になります。過去月の記事は別途マガジン購入できます。 FBで読者限定の交流グループ用意しますから、話し足りない人は そちらでもどうぞ。

月888円の定期購読マガジンです。FBで読者限定の交流グループ用意して毎週木曜日の夜、FBビデオで対話の会で学びや悩みを実践に。米中激突、…

サポートもお願いします。取材費やテストマーケなどに活用させていただき、より良い内容にしていきます。ご協力感謝!