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9月25日 Controls Should Focus on Results 成果のためのデータ

おはようございます。今朝も #ドラッカー #365の金言  でやっていきましょう。今日もこちらの続き、

Controls(管理手段)シリーズです。

#今日の組織が最も必要としているものが外部に向けた感覚器官である

 今日の提言は、『マネジメント-課題・責任・実践』昭和49年版、下巻 200ページの部分、「管理手段は、成果に焦点を合わせなければならない」の一節からです。

あらゆる組織が社会、経済、人間に貢献するために存在し、「利益」にしても、それをもたらすのは顧客である。組織の内部にあるものは全て、製造もマーケティングも、研究等々も、コストだけしか創出しない。つまり、組織内部は「コスト・センター」でしかない。

 成果は外部からもたらされるのに、企業内部の人たちは、外部(=市場、顧客)についてほとんど知らない。しかも今日、大組織の幹部たちの問題は、世の中からの隔離孤絶にある。したがって、今日の組織が必要としているものは外部に向かって開かれた「感覚器官」である。

 外部データやトレンドについて、企業内部にはほとんど役立つ情報はない。市場に出かけて、直接触れたり、インタビューして聞いたり、知ることが大事だし、媒体による二次情報にも触れておく必要がある。市場で今求められているものを知り、そして、これから求められるであろう「もの」を類推する。もちろん、類推しても、それが世に出た時に、受けるか、売れるかはわからない。

なんせ、1962年、ロンドンのデッカレコード会社の音楽ディレクターでさえ、ビートルズを不採用にして、大儲けする機会を失ってしまったからだ。

当時、デッカの新人担当部門のチーフであったディック・ロウは、ブライアンに​「Guitar groups are on their way out, Mr Epstein(ギター・グループはいずれ消えていく存在ですよ、エプスタインさん)」​と冷たく告げた。

新人発掘、という仕事は、たとえ経験を積んだベテランのプロフェッショナルであっても、大企業であっても、難しい、ということを、このエピソードは教えてくれます。

たとえ新人発掘に通じていても、そして、トレンドに通じている、自分としては感度のいい優れた「センサー」を持っている、と自負していても、「外部」の領域を知ることは難しいことが分かります。

ACTION POINT 

#顧客満足#購買行動 , #技術進歩 , #競争状態 , #政府政策  #など外部の世界についての情報システムを構築してください。

上記アクション・ポイントには「情報システムを構築せよ」とありますが、そうではなくて、

外部環境に関する重要な情報を収集する体系的な方法を開発すること。その情報には、顧客満足度、顧客以外の購買習慣、技術開発、競合他社、関連する政府の政策などの知識が含まれるべきである。

ではないかと感じます。人間には予想する能力はないのだけれど、勘を研ぎ澄ますことはできます。4人で争われている自民党総裁選挙の結果すら当てることは困難です。今日もやっていきましょう。

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