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精神的なおっさんから逃れる術 7月5日 The Obsolete Theory 事業の定義の陳腐化

今日の #ドラッカー365の金言 テキストも、1995年刊の『 #未来への決断 』第1章 事業の定義 43~44ページより。


#7月5日  金曜日のテーマ:
#
The_Obsolete_Theory
#事業の定義の陳腐化

今日の金言:
#進行性の病は先延ばしにしても治らない
#思いきった措置が必要である

今日のACTION POINT:
#事業の定義が陳腐化していませんか
#その恐れがあるならば分析し刷新してください

今日のテーマにある、obsolete とは、廃れた、という意味。
廃れた理論、時代遅れの理論、ということでしょう。

 事業の定義を変えながら、成長路線へ走り続ける企業は少なくありません。

 例えば、スターバックスは、それまでの「お客様第一主義」から2000年代初頭に「利益至上主義」へとシフトした後、リーマンショックによる世界危機と急激な利益悪化へと落ち込んでいきました。利益至上主義からお客様から支持を失い、大きな損失が続き、衰退期に入りました。低迷から脱するため、会長だったシュルツ氏が復帰、新しい事業ビジョンを定義し直す荒療治を行いました。

バリスタたちの情熱に再び点火するため、コーヒーに関する知識を向上させるために完璧なエスプレッソを作るために7100店舗を3時間半閉鎖し、約600万ドルの損失を出しながらも、「生まれ変わるために」と研修を行なったのでした。

 シュルツ氏は、変革の必要性を説き、従業員へ協力を仰ぎ、支持を勝ち取るための社内イベントや研修を続けて、新しいビジョンへ向かうための企業変革に取り組み続けた結果、2009年第3四半期において前向きなV字回復を達成できたのでした。
 
 同社は、創業の精神を持つハワード・シュルツ氏が社長に復帰したことで、その精神を取り戻し、新たな事業ビジョンを打ち立てることができました。
 

われわれは、奇跡を起こす人に頼って陳腐化した事業の見直しを行うことはできない。実際に奇跡を起こした人たち自身が、カリスマ性や未来予測の類を強く否定している。彼らは診断と分析から始める。

 しかし、ドラッカーは、診断と分析という戦略アプローチから始めるべきで、カリスマ性ある人物による独裁的な改革を強く否定しています。

 もちろん、シュルツ氏が独善的な手法を使ったわけではありません。リーダーとして組織全体を新たな世界へ導いただけであり、組織全体を新しい世界へ渡る道すじを組織全員へビジョンを通じて示し、その実行に協力を依頼したのでした。

 顧客の変化、時代の変化に対して、常に、更新し続けることって大事ですね。岡崎体育氏もそう歌っています。

日々更新していきましょう。

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