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倹約だけでは人は離れる。 7月31日 Making Cost-Control Permanent 永続的コスト管理


7月31日 こんばんは。

今夜も #ドラッカー#ドラッカー365 から #マネジメント 力を高めていきましょう。

日本の経営層にとってドラッカーは常識です。
読んだことがない、勉強していない、という人は、ほとんど居ません。

なので、ビジネスパーソンやz世代の方々にとっても、ドラッカーを勉強していない、ということは、出世にも転職にも不利益です。そして、ドラッカーは、どの話も結構面白いので、教養にもなります。

かといって、これから30冊以上もある著書をいちいち読み始めるには、時間がありません。ChatGPTで要約してもらっても、肝に落ちないので、理解が浅いままとなりがちです。そこで、このNOTEが役立ちます。

このNOTEは、毎日たった5分で、世界最高峰の #ドラッカー・マネジメント を学び、リーダーとして必要な資質が学べるテキストです。

本日のテーマは、 
#Making_Cost_Control_Permanent (絶え間ないコスト管理を実施する) 
#永続的コスト管理

 永続的なコスト削減、といえば、江戸時代の美談「米百俵」言われる上杉米沢藩の藩政改革が有名です。しかし、実際はといえば、寿命30年の江戸時代に56年間も節約・倹約と言い続け、ようやく負債返済した悲惨な話です。

80年寿命の今の時代に置き換えて考えれば、「失われた160年間」みたいな話です。確かに上杉鷹山公は名君だと言われていますが、倹約・節約も「2年間だけ辛抱してくれ」ならまだわかりますが、「ずっと倹約じゃ。年俸を上げることはまかりならん!」みたいな今の財務省が言い出しそうなことを言い出せば、流石に御触れがあっても一揆や騒動になります。

実際、長年の倹約疲れからか、疑心暗鬼となった家臣が「七家騒動」「莅戸善政の追放と復帰」など騒動が繰り返されています。

莅戸善政は「財政再建16ヵ年計画」という財政支出半減の長期計画を打ち出しますが、寿命30年のこの時代、知行借り上げされたまま、返済されず、藩士の生活はどん底、農家も重税に泣き、夜逃げするものが後を絶たなかったといいます。人生の半生が倹約期という手法では、モチベーションは下がり、禄が半減ではやっていけない、と藩を見限る家老なども出たそうです。

 家老も産業振興を試みますが、東北では、相次ぐ冷夏による凶作に大雨水害と天災続きで、植えたばかりの新規作物畑は流され、失敗。
 
 後年、備中藩・山田方谷の「備中鍬」などのイノベーションと流通の簡素化による利益増大策が成功したのと異なり、米沢藩の産業振興は、イノベーションは起こせず、あまりに長期間を要しました。ただ、庄内藩の豪商・本間家の助言により、米や農産品の販売を借入先の商人に任せるのではなく、最上川流通の別ルート開拓に成功したことによって、上杉鷹山死の翌年1823年に軍用金5000両の蓄財に成功しました。鷹山が藩主となった1760年から63年後のことでした。(資料:新谷博司 著「誰も書かなかった上杉鷹山の秘密」より)

ということで、何が言いたいか、と言いますと、

米沢藩の藩政改革もとても成功したとはいえず、江戸時代の享保・寛政・天保の幕政改革の倹約一本槍の改革がいずれも失敗。

成功したのは、殖産興業策を成功させた山田方谷の備中藩のみということで、

「イノベーションによる売上アップ策なき、永続的な倹約のみでは人はついて来ず」と言えるでしょう。

企業や組織でV字回復や社内の硬直化から改革をと担当する方も少なくないと思いますが、倹約・節約一辺倒で計画しても、計画倒れ間違いなしです。お気を付けて!

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