見出し画像

あなたの組織の意思決定はどんなプロセスになっていますか? 10月6日 Organize Dissent 意図しての不一致


#10月6日  金曜日のお昼です。
10月第1週も終了ですが、よき一週となりましたでしょうか。
ランチを終えたら、もう一歩前に出して。

https://x.com/AyakoMiyakawa/status/1709830390179938545 より

諦めずに参りましょう。
油断したら逆転負けになるかもよ。

今日の #収入を増やすための #ドラッカー #NOTEマガジンも #ドラッカー365の金言 のテーマから。

今日のテーマは、
#Organize_Dissent (異論を組織する)
#意図しての不一致

 スローンGM会長や優れた米国大統領は、反対意見がない決定はしない、効果的な決定を下すために必要な反対意見を引き出す方法を活用していたという。

 アメリカの歴史上、成果を上げた大統領はみな、効果的な決定を下すために必要な反対意見を引き出す方法をそれぞれもっていた。ワシントンは、周知の如く、意見の対立や争いを嫌い、閣僚間のまとまりを望んでいた。それでも彼は、重要事項については、ハミルトンとジェファーソン両人の意見を求めることによって、違った見解を必ず得るようにしていたという。

『 #マネジメント』 37章 #効果的な決定 #異論と代替案が必要  
1974年版 下巻 157ページより

 わが国はどうか。
 わが国の組織での意思決定は、「和を以て尊しとなす」(聖徳太子)の伝統を金科玉条のようにしてきたからか、不一致のものを恐れ、廃案するようになっているように思われます。
 民俗学者・宮本常一氏の「忘れられた日本人」によれば、宮本が村の古文書を借りたいと依頼したところ、村の古老たちがいつ終わるかとも知れぬ「寄り合い」協議に計ってみんなが納得いかないと許可されないという話でした。

ところが、ドラッカーは、日本人の意思決定を絶賛しています。

 まず第一に、日本人は、何について決定するのかを決めることに重点を置いている。つまり解答を得ることではなく「問題」を明らかにすることに重点を置いている。
 第二に、日本人は「反対意見」を引き出すようにしている。つまり合意が得られるまでは、「解答」についての議論が行われないため、広範にわたる各種の意見や「アプローチ」が提出されることになる。
 第三に、「正解」を得るよりも「代替案」の検討が重視される。この過程からさらに、どの階層で、誰によって、決定が下されるべきかが明らかにされる。
 最後に、この過程によって、決定事項の「売り込み」が要らなくなる。この過程によって、意思決定の過程の中に効果的な実施方策があらかじめ組み込まれることとなるからである。
 この日本人に特有の方式は、まことに日本「独特」のものである。これは日本と、日本の様々な組織体とのユニークな社会組織を前提として、はじめて使えるものであり、どこでも通用するものではない。しかし日本人が、その意思決定過程に適用している原則は、一般に使えるものである。それらの原則こそ効果的な意思決定の核心なのである。

『 #マネジメント』 37章 #効果的な決定 1974年版 下巻 152〜153ページより

決定されるまで時間がかかるものの、決定したら、自組織の他部門への「売り込み」が不要で、決定即行動するかつての日本人の意思決定のやり方について、ドラッカーは好意的な見解を示してくれています。

最近は、デジタル化も進み、組織の意思決定もずいぶん早くなりましたね。スピード化が進んだことは良いことですが、必要なプロセスまで省かれているとしたら、ちょっと心配です。あなたの組織の意思決定は、どんなプロセスとなっているでしょうか。ちょっと考えてみてください。

#いろいろな考えの人を意思決定のプロセスに参加させることによって意図して意見の不一致をもたらしてください
#誰が正しいではなく何が正しいかを考えてください

これからも彼の考え方を活かし収入増を実現する方法をご紹介します。参考にされたい方は、ハートマーク、フォローもよろしく。コメントもいただけると嬉しいです。それでは、良い週末を!ごきげんよう!


(今日のテキストは、#マネジメント 37章 #効果的な決定 #異論と代替案が必要  1974年版では下巻 156〜157ページでした)↓

サポートもお願いします。取材費やテストマーケなどに活用させていただき、より良い内容にしていきます。ご協力感謝!