挑戦の先に生み出した作品|三嵜遥樹さん 矢野涼さん(「失敗作ミュージアム」インタビュー)
デジタルハリウッド大学×面白法人カヤックpresents「失敗作ミュージアム」との連動企画!DHU公式noteでは、ミュージアムに展示された「失敗作」にまつわる在学生・卒業生のインタビューを連載でお届けします。
第6弾は、2021年度卒業制作展にも参加した4年の三嵜遥樹さん、矢野涼さんです。授業評価を公開することで学生と教員のミスマッチを減らし、授業環境の向上を目指すWebアプリケーション「Open Class.」の制作秘話を伺いました。
三嵜 遥樹(みさき はるき)1999 年生まれ。大学1 年次には映像・CG を学び、2 年次からC 言語やPHP などのプログラミング言語に触れWeb の面白さに気づく。2 年次の後期からオーストラリアに留学をし、帰国後はWeb 制作を独学で学習し、インターンシップにて実務でのWeb 制作を学んだ。卒業後はクライアントと仕事をし、指揮・管理をするディレクターとしてWeb 制作会社に入社予定。
矢野 涼(やの りょう)1997年生まれ。大学1 年次からC 言語やPHP の授業をとり、プログラミングの難しさと面白さに惹かれる。2 年次にはカナダのトロントで留学を経験。3 年次からはモバイル開発に興味を持ちSwift 言語を学び、作る側だけではなく使う側の視点をもっと深く学んでいくために、Web & UI/UX ゼミに入る。卒業後は人材サービス会社のモバイル開発のエンジニア職として入社予定。
ーー「Open Class.」を制作するにあたって、知識が不十分だったと失敗POINTに解説されていましたね。前途多難な挑戦だったんですか?
三嵜:矢野はバックエンド、僕はフロントエンドの開発を担当していたんですが、それぞれ必要になる知識が異なるため、うまく連携をとるためには互いに担当している分野を知っておくことが欠かせません。共同で制作することの難しさがありました。
コロナ渦ということもあって対面で話し合う機会が少ない分、ZoomやoViceといったオンラインツールを活用して、コミュニケーションを密にとることで連携がとれるよう図りました。
矢野:僕はサーバーの立ち上げと運営の担当だったんですけど、初めての経験でとても苦労しました。
Amazon Web Services(以下「AWS」)を利用してサーバーを構成したのですが、分からないことだらけで。AWSはWeb業界のトレンドですし、これを利用すればもっとイケてるWebアプリケーションを制作できると考えていたものの、すごく難しかった。結果的にいいものができたので、チャレンジして良かったです。
ーー沢山の壁を乗り越えて「Open Class.」が生まれたんですね。最後までやり抜くうえで原動力になったものは何ですか?
矢野:企画を立てたときに、この作品は社会に流通するサービスになるんじゃないか!という期待があって、それが僕にとっての原動力だと思います。
▲「Open Class.」企画書。63ページにわたりサービスの概要、設計について解説されている。
三嵜:確かにそこが大きいですね。実用に至るにはまだセキュリティや法的な問題をクリアする必要があるんですけど、その点を除けば社会に提供できるレベルだと自負しています。プロからすれば、まだまだ甘い部分はあるんでしょうけど(笑)。
ーー「Open Class.」を自己採点すると?
矢野:「Open Class.」は当初の目的通り正しく機能していて、友達に使ってもらうことで、エンジニアとしての喜びを初めて実感することができました。100点満点だとすると70点くらいあげたいです。
三嵜:意外と厳しい採点だね(笑)。僕としてはクオリティの高いものになったと思っているので、卒業制作の範疇で点数を付けるなら95点くらいあげたいかな。このWebアプリケーションにはまだまだポテンシャルがあると信じてのマイナス5点です。
作品には明確な正解やゴールはありません。Web制作会社より内定を頂いているのですが、この卒制での経験を糧に、クライアントが抱える課題や要望に100%応えていけるディレクターになりたいですね。
矢野:そもそも僕は入学前、モノづくりに対して苦手意識しかなかったんですよ。それでも卒制でこのような作品が制作できたのは、大学生活でものづくりに触れる機会が多く、楽しいことだと気付けたから。これからもものづくりには携わっていきたいです。
ーーでは最後に、当ミュージアムをご覧いただいた高校生・受験生のみなさんにメッセージをお願いします!
矢野:興味を持った分野にはなんでもチャレンジしてみてください。実際に触れてみたいと分からない魅力がたくさんあるからです。好きな分野を見つけたら、あとはとことん極めましょう!
三嵜:日常の中から問題点を探す癖をつけてみてください。問題点を探して、それを解決するためにはどうすれば良いのか。そういう視点や思考力を養うことが、新しいコンテンツを生み出すきっかけになるはずです。
ーー三嵜さん、矢野さん、ありがとうございました!
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デジタルハリウッド大学では、WebデザインやWeb開発など、デジタル分野の専門スキルを幅広く学ぶことができます。詳しく知りたい!という方は公式Webサイトをぜひご覧ください。
▼デジタルハリウッド大学
https://www.dhw.ac.jp/feature/lecture
▼デジタルハリウッド校友会(卒業生インタビュー)
https://dhaa.jp/interview
▼失敗作ミュージアム
https://www.dhw.ac.jp/p/shippai
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