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ユーザー視点で作品を形作る|やまもとみずき(「失敗作ミュージアム」インタビュー)

デジタルハリウッド大学×面白法人カヤックpresents「失敗作ミュージアム」との連動企画!DHU公式noteでは、ミュージアムに展示された「失敗作」にまつわる在学生・卒業生のインタビューを連載でお届けします。

失敗作ミュージアムについてはこちら

第7弾は、デジタルハリウッド大学4年生の山本瑞季さんです。

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やまもと みずき 1999年生まれ。MARVEL映画に影響され、VFXを学ぶためにデジハリに入学。大学一年生のころは映像を専攻するも、大学の授業をきっかけにウェブに触れUIUXの魅力にのめり込む。「デザインの力で人々の生活を豊かにする」という目標をもって、独学とインターンで実務経験を積みつつ日々奮闘してます!趣味は散歩、好きなものは珈琲とくらげとデザイン。


——失敗作の「御茶ノ水さんぽ」は一見普通のWebデザインに見えますが、どの点が失敗だったんでしょうか?

全部ダメダメなのでどこから話せばいいか(笑)。大学二年生のときに、塩谷先生のWebデザイン演習という授業の課題で制作した作品なんですけど、当時は良いものができた!って達成感がありました。

でも今振り返ると、ユーザーを全然意識せずにレイアウトや文章などを構成していました。Webサイトは自分のためにあるのではなく、あくまでサービスや情報を必要とする人のためにあるので、そのユーザーが使いやすいようにデザインすることが大前提です。そこを意識しなかったことが一番の失敗ですね。

でもこの経験を通して、サービスやプロダクトを制作する際にユーザー側の視点で考える意識を養うことはできました。現在作の成功に繋がっていると思います。

——結ぶおもちゃ「cotoi」」はどのような経緯で生み出された作品なんですか?

大学3年の夏に「College Creative Jam」という産学共同型のデザインコンペに参加したことがきっかけです。

コンペでは毎回「リアルな社会問題に対してモバイルソリューションを作成する」というテーマに沿ってお題が出され、私は珊瑚を保全するためのウェブサイトを企画しました。

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▲作品説明「珊瑚のない世界

珊瑚が減少している現状と問題を把握するために、日本サンゴ礁学会に取材したり、自分なりに情報を収集していく中で自然と環境保全に興味を持つようになったんです。

その経験から、卒業制作でも環境保全にアプローチできるプロダクトを制作したいと思い、「結ぶおもちゃ「cotoi」」を企画しました。

——制作するにあたって、難しかった点はありましたか?

子供向けのプロダクトを初めて制作したので、「楽しく遊ぶ」と「環境問題を意識させる」を両立させることにとても苦労しました。大人と子供では共感性が異なるので、どういうプロダクトが子供を夢中にさせるのか、手探りで色々とリサーチしました。

楽しく遊べるプロダクトにするために、幼稚園へ行って子供の生の声を聞いてヒントを得たかったのですが、コロナ渦でそれは出来ず、小学校教員を勤める母親や幼稚園教員の知人から話を聞いて子供に関する情報を収集しました。

ゲームの流れを体験できるチュートリアルを作成したのですが、ターゲットになる園児にプレイをしてもらうなど、ユーザーテストが出来なかったのが悔やまれます。

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「cotoi」のチュートリアル。ブラウザ上でゲームの流れを実際に体験できる。

沢山の環境問題を知ってほしかったので、絶滅危機に瀕している動物を題材にしました。動物が起点だと森林破壊や海洋汚染など、様々な環境問題について触れることが出来るし、子供にとっても取っ付きやすいかなと。

制作はとても難航したし、ここまで形にするのに大体10ヶ月はかかりましたが、それでも最後はゼミの中で最優秀賞を受賞することができたのでとても嬉しいです。

——では最後に、当ミュージアムをご覧いただいた高校生・受験生のみなさんにメッセージをお願いします!

失敗体験も成功体験も、いずれは自分の糧になって成長へ繋がります。だから未経験だろうと、興味のあることには失敗を恐れずチャレンジしてほしいです!



デジタルハリウッド大学では、Webやグラフィックデザインなど、デジタル分野の専門スキルを幅広く学ぶことができます。詳しく知りたい!という方は公式Webサイトをぜひご覧ください。

▼デジタルハリウッド大学
https://www.dhw.ac.jp/feature/lecture

▼デジタルハリウッド校友会(卒業生インタビュー)
https://dhaa.jp/interview

▼失敗作ミュージアム
https://www.dhw.ac.jp/p/shippai



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