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コロナウィルス、ありがとう。

ぬるま湯に浸かっていたことを思い知らされた

新型コロナウィルスの感染拡大から日本が本気モードに突入して約2週間。
僕が39歳を迎えたその日に安倍首相から諸々の自粛願が出された。

学校は休校になり、人が集まるイベントも自粛。

それまでは皆、半信半疑でどこか他人事だったように思う。
この2週間で、世の中は未知なるウィルスに完全に狂わされた。

僕の会社の仕事もコロナショックをモロに受けることになった。
3月もウエディングパーティーや法人の周年パーティーが軒並みキャンセル。(延期というよりはキャンセルが多かったのが辛い)

9期目はいくらで落ち着くかなーとか
もう少し新規の数を増やさないとなーとか
もう一つの会社の事業もどうやって拡大させよかなーとか。

今思えば、全然本気モードになっていない自分がいたことに気付いた。
というかコロナウィルスに気付かせてもらったというほうが正確か。

会社も9期目。2年前にドレスショップとフォトスタジオを縮小させて
固定費も減り、売上のてっぺんは下がったけど赤字のMAXも減った。

そんな状況と、創業当時から比べたら役員報酬も取れるようになり
世間一般の同年代に比べると、不自由ない生活を送っていた。

完全にコロナウィルスにカウンターパンチを喰らったのだ。

やるべきことはわかっていたのにやらなかった自分

数年前から
・ウエディングだけじゃダメだ!
・法人向けの商品を企画して営業をしないとダメだ!
・いつまでも現場にいては社長になってないぞ!

などと、お酒の場では意気揚々と発言するくせに
肝心の行動になかなか移せていなかったのが正直なところ。

人間はなんと弱く、怠け者なんだろう。

自分は意思は強いほうだなんて思っていたけど
ウエディング事業の衰退も実感していたくせに
具体的な行動を何一つ取ってこなかった自分を殴りたいと今は思う。

しかしコロナウィルスに往復カウンターパンチを喰らったおかげで
『今、何をしないといけないのか?』が明確になった。

スタッフが一枚岩になれたこの2週間

日に日に延期やキャンセルの相談が各プランナーに来る日々。
皆、このままどうなるのだろうという不安を抱えていたことは明白だったので皆で飲みにいくことにした。

そこで今の会社の資金の状況も話をした。おそらく初めてじゃないだろうか。今思えば、何故今までやってこなかったんだって話だけど。

・最悪6月までは売上ゼロを覚悟していること
・キャンセルじゃなく延期(売上の確保)に出来るように努力する
・半年間くらい売上がゼロでも会社は潰れないくらいの資金はある

ことなどを説明した上で、今できることを皆で相談した。

いきなりすごい良い案なんて出てくるとは思ってなかったし
むしろ皆で考えようとすることに意味があると思っていたので
出てくる案なんて、どうでも良かったし
その日のお酒はなんかいつもと違う味がした。

ある時、スタッフが売上が心配してか
「売上がないのなら、私の給料を減らしてください」って言ってきた。

なんだその発言は。

僕も雇われていた身の時に、リーマンショックを経験し
勤めていた会社が上場準備で監査法人や証券会社まで入れて本気だったのに
見事に断念せざるを得なくなった一連の流れを経験している。

そんな時に上記のような発言は申し訳ないが
喉にどころか脳みその片隅にも出てこなかった言葉だ。

もう涙が出るくらい嬉しかったし
なんとしても皆と一緒に会社を復活させよう。

そう心に決めた瞬間だった。

やるべきことは明確に、後は突っ走るだけ

この2週間で会社としてやるべきことは明確になった。

・ウエディング事業のプラン見直し
※4/1からプランをリニューアル、広告もかけて集客を増やす
※二次会プランは3プラン制に
※アウトドアウエディングも広告媒体へ出稿

・新プラン構築のための提携店舗開拓
※1.5次会プランをプロデュース料金型から会費型に切り替えるために
既存のお付き合いのあるレストランさんへ挨拶&営業

・プランナー業務委託店舗の増加
※4/1から梅田にあるカフェの二次会広告媒体へ出稿
※プランナー業務を業務受託、案件数の増加へ

・インタビュー動画制作事業の内製化
※撮影、編集ともに出来ることは内製化を
※サンプル動画を制作し、5月には販売開始できる体制作りを

・法人向けサービスの概要構築

これだけのことがこの2週間で一気に進んだ。

逆に今まで何をやっていたんだ僕は。笑
本当にコロナウィルスのおかげとしか言いようがない。

ピンチはチャンス

僕たち人が集まる空間の提供をしているサービス業は
モロに影響を受けているけれども、影響がない人や企業なんてあるのだろうか。

それくらいコロナウィルスの脅威は
僕たち人間の遥か想像の上を攻めてきている。

悲観していても何も始まらない。

僕はコロナウィルスのおかげで背中を押してもらえて
ようやく本気モードに突入できたなという感じである。

コロナウィルス、ありがとう。
そして一刻も早く収束に向かいますように。

お時間です。
ピース。

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