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2021年大相撲九州場所朝乃若関まとめ(わかい)

今場所も書いています。
この記事は3部構成です。15日を3部に分けましたが、順番には出てきません。まずは、現地で観戦が出来た中盤から参ります。とても調子が上がってきて、だんだん、気持ちが上に向かっていた頃、でした。
何にせよ、今場所が思い出になるにせよ、その場で、その姿を見届けたい、という一心でした。当初、福岡だから直行便で行くにしても前泊必至かな、と思っていたのですが、よくよく調べたら、取組までに着ける便がある、ということがわかって、思い切りました。スカイマーク神。

七日目(11/20)○對馬洋 押し出し(4-3)

現地に着いてからは、(いくら空港から都心が近いとはいえ)そのまま直行してギリギリ幕下の上の方が見られるかなあ、というスケジュール感。だもんで、お弁当を買って飛行機に乗って機内で食べる、ということにした。3月に連れて行ったロイズの白星チョコレートも同行(結局開けずに戻ってきてまだある)。
Wifi使えない飛行機だったので、上空で「この飛行機は佐渡ヶ島の上空を経由し…」というアナウンスを聞いたときのリアクションもひとり静かにじたばた。
宿が博多なので空港から博多に寄ってロッカーに荷物を…と思ったものの、駅近辺のロッカーがなにひとつ空いていない。しょうがないので荷物を持ったまま国際センターへ。このまま入れば間に合う…と気がついたときに、荷物をごろごろ転がしながら、思わず幟を見に行ったのは自然な流れ。

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風にはためく幟の色使いが勢いあってしかも品があって。

幟いい色だよ幟…

入口にある板番付と或る看板(後述)に心惹かれながら、初めての福岡国際センターへ入場。十両土俵入りにギリギリ間に合う、14時過ぎに席についた。

塚原-熱海富士にもなんとか間に合った。これは熱かった。

この日と中日は正面の椅子席で、後ろに記者席と放送席があった(放送席の存在に気がついたのは翌日で、その日は元白鵬の間垣親方初解説のため、ひとの往来がけっこうあった)。記者のシャッター音にひきづられるような感じになって、途中から見たにしてはシャッターの勢いがえらいことになった。なにせ初めて見る土俵入りである。

たぶんこの日がいちばん花道よく見えたんじゃないかなあと。

七日目になって、カメラを見つけて目線を送る余裕があったかどうかはさておき、なんとなくゆるやかにちゃんと経験と経過がわかるような時間は経っていたように思えた。

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目線はしっかり指先へ

この日の対戦相手は、結局唯一の幕下戦となった、對馬洋と。先場所の千秋楽に敗れた相手でもある。立合いあたってすぐいなして激しい攻防があって、押しているようではあるが…両者際どく土俵を割る。軍配は對馬洋に上がったが物言い(今場所2度め)。「對馬洋の足が先に出ており、行司軍配差し違いで朝乃若の勝ち」となった。これで白星先行(それにしても對馬洋の大銀杏のうつくしかったこと。いずれレギュラー化希望)。

結びまで見てゆっくり歩いて博多に向かい投宿。イルミネーションが綺麗な夜だが、何がなんだかわからぬままに餃子をいただく夜。

八日目(11/21)○水戸龍 けたぐり(5-3)

中日は地下鉄の1日乗車券を買い、朝っぱらから散歩。お昼を食べたいと思った店に行けそうな唯一の日だったが、新序出世披露を含め、開門(12時)から土俵上で見たいものが目白押しだったので泣く泣く回避した。上のは天神で見つけたジョイフルの中で描いた1枚。モノクロ。

開門に合わせて会場へ。フードコートは(開門前なので)既に閉まっていた。前の日に見つけた看板の前でちょっと気合を入れる。そりゃもう、あのインタビューの直後だもの、カメラをまっすぐ見据えて気合を入れるしかないでしょ。

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さあ朝乃若になった気持ちで。

この日は西からの登場で、土俵入りの時はとてもとても力を込めてカメラを見つめていらっしゃった。

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カメラを見つけた顔

この日は大学時代に戦った(いっこせんぱい)水戸龍との対戦だった。何が起こったのかそのときには把握しきれなかったが、あとからあとから見れば見るほど味わい深いけたぐりが炸裂した。足出してる瞬間を追えたわけではないけれど。

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してやったり

この日のハイライトはその相撲はもちろん、毎日終わってからつぶさにその談話を伝えてくださる報知新聞の竹内記者のついったーで読んだ案件だった。その後報知などが記事にしていた。

なお富山はみかん最北端と謳っているが、実は佐渡ヶ島もみかん最北端と謳っている。我が家には昨日JA佐渡のサイトから注文したみかんが届いて、現在じわじわと味わっているところである。

この日は、打ち出し後再び天神に向かい、散歩中に見つけた「めんちゃんこ亭」へ。めんちゃんことビールを味わいながら、じわじわともの思っていた。けたぐりを繰り出すタイミングも、朝乃山への感謝の思いと近況を世に伝えるタイミングも、絶妙である。

いや、いちばんだいじなことを。これで白星2つ先行、だんだん、温まってきたというか、「らしさ」が出てきたというか、それが熱くて。

九日目(11/22)○美ノ海 小手投げ(6-3)

というわけで、休暇をとって連休をつなげたこの日の朝は、やっぱりこれを描くところから始まった。12色の色鉛筆を携えていたので、それを遣いつつ。

現地で見る最終日はフードコートでようやくちゃんこをいただき、その後カメラを見据えて入場。ちゃんこには力士かまぼこ(名古屋以来でいただいた)が入っているのだが、まわしがレモンイエローだった。

平日のこの日は4人マスを一人で使えるお得な日。席は東に割り当てられた。

中盤以降「らしさ」が出てきたこの場所の相撲の中でも、振り返るととても味わい深かったのがこの美ノ海戦だった。なんども寸前のところで美ノ海がまわしを取ろうとするのを阻止し、最後にはその力と向きを遣ったような小手投げ。唸った。

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この構図かなりすきです

離れて離れて大作戦。

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いわゆる半身になりかけたのだが

組みたい背中。そこからだもーなー(この3枚あとのしゃしんでは既に投げたあと)。

そしてわたくしの現地観戦3日で3連勝、新十両での勝ち越しにぐっと近づいた、その流れが出来ていくのを、間近で見ることが出来て、泣きそうだ。というかもう泣いてた。この夜はお久しぶりの方々とモツ鍋をいただいた。

十日目(11/23)○矢後 上手投げ(7-3)

この小手がよいのだよ↑

まだ食べてなかったうどんを食べてから、3日前の朝とおなじくらいの便で一直線に帰る。福岡と違って空港からの距離があるので、家に着いた頃には既に十両土俵入りは終わっていて、かろうじて幕下上位五番に間に合った。

現地での興奮の余韻が残る状態でTVを見た(何故か録画が出来なかった)。立合突っ張って右上手を取って、でっかい矢後をぎゅいんとひっくり返してごろんと転がした(語彙とは)。力入るわーと。

これで七勝目、その後どうであっても来場所も見られるし、そのあとの花相撲も関取としてだ。うれしいです。

(続く。遡るかそのまま進むかは現時点で未定。気分次第)

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