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マーケティングエンジニアの重要性と6つの不可欠な技術スタック

昨今のマーケティング活動では、デジタルマーケティングなくしては語れないほどデジタルの影響力が大きいかと思います。
その円滑な遂行にはデジタルマーケティングを推進するエンジニアの存在が重要だと考えています。
そこで今回は、そのデジタルマーケティングを支えるマーケティングエンジニアについて、業務内容と必要不可欠な技術スタックについて持論を述べたいと思います。
(といっても「マーケティングエンジニア」という言葉は私が勝手に考えた造語なので世の中に明確な定義はありません…)

マーケティングエンジニアの業務

マーケティングエンジニアは、マーケッターが考えたマーケティング施策のデジタルに関わる実行全般を行います。マーケティング施策によって業務内容は変わるかと思いますが、例えば、Webを用いてリード獲得を目的にしている組織であれば、

・コーポレートサイト、オウンドメディア、LPの整備
・Web広告の運用
・SEO対策
・CTR / CVR改善
・分析のためのデータ抽出
・営業活動のためのデータ抽出
・(外部パートナーがいる場合)ディレクション

ここらへんがメインな業務で、この一部あるいはすべてを行っているかと思います。

一つの領域に深く精通するというよりは、どちらかというと広くさまざまな領域を扱える適応力が必要になります。
また、手を動かす速さや施策の意図の解釈も重要な能力になります。

必要な技術スタック

領域が広いということで、非常にさまざまなことが求められますが、中でもマーケティングエンジニアに必要な技術スタックは以下の6つだと思います。

1. CMSの取り扱い

コーポレートサイトやオウンドメディアの運営ではほとんどの場合、何かしらの CMS を用いているかと思います。例えば、WordPress や Drupal, Movable type, BlueMonkey 等です。
コンテンツの登録や編集の取り扱いはもちろん、テーマやファンクションの改修も少なくありません。CMS の構造、機能、関数、プラグイン等を理解し、時には自分でテーマの編集やファンクションの作成を行えることが望ましいです。

2. フロントエンド技術

デジタルマーケティングとりわけ Webマーケティングにおいては、HTML、CSS、Javascript の基本的な取り扱いは、不自由なくできる必要があります。

3. SQL

分析ツールや BIツールを用いるケースもあるかと思いますが、意図したデータをサクッと求めるにはやはり SQL を書くことが手っ取り早いです。そのためには SQL の基本構文はもちろん、保持しているデータの構造理解が求められます。SQL の勉強は本でもできますが、保持しているデータの構造は各社によって異なるので、実際に保持しているデータの中身を見て、徐々に理解していくことが望ましいです。

またデータの抽出には「マーケ向け」と「営業向け」の大きく2種類あるかと思います。
「マーケ向け」のデータ抽出は、マーケティングチームが目標に向かって活動できているかの把握、改善点分析のための情報集めがメインになります。
「営業向け」のデータ抽出は、営業リストの作成や効率的に営業を行うための付加情報の提供がメインになります。

4. データ分析

詳細な分析を行うのはマーケッターが行うことが多いかと思いますが、データを抽出し、クロス集計等、簡単な分析ができるとマーケッターの手間が省けたり、チーム全体で共通認識を持てたりと、メリットが大きいかと思います。

5. デザイン系ツール

デザイナーがいる会社もあるかと思いますが、デザインに関する簡単な修正やモック作成はマーケティングエンジニアでも行えることが望ましいです。そのためには Photoshop や Illustrator、XD等のデザイン系ツールの基本的な機能を使えることが求められます。

6. デジタルアダプション

これがもっとも重要なスキルかもしれません。
マーケティングエンジニアは職業柄、多くのデジタルツールに触れ、好き嫌いはできません。
また、マーケティング活動に課題があるのであれば、その課題をデジタルの力で解決すべく、世の中のテクノロジーを比較検討したり、ときには自分で実装したりしなければいけません。
さまざまなテクノロジーにたいして好き嫌いなく立ち向かい、フラットな思考で合理的に判断することがもっとも重要です。

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