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夫婦は似るというけれど

めっきり暑くなったこの頃。
まだ気温に体が慣れておらず、熱中症になりそうだ。
今日も朝のテレビで「暑熱順化」というワードを3回は聞いた。見聞きした限りでは、運動したりお風呂に入ったりして暑さに体を慣らせっていうことらしい。家の中にも日差しがさんさんと差し込み、室温が確実に上がってるから油断ならない。

私は暑がりだが、さらに暑がりなのが夫。
なんせ巨体(体重100kgオーバー)だから、常に脂肪という名の服を纏っている状態である。
通称「ミートテック」。
夏は本人がきつかろうに…。
即刻脱ぎ捨ててもらいたいものだが、残念ながらすぐにどうこうできるレベルではない。
ダイエット話はのちのち書くことにして…


✳︎
昨日、夫が仕事帰りに「あついー、あついー」とリビングで唸っていたので、「クーラーつけたら?掃除もしたし」とリモコンに手を伸ばした。
すると、それを私の手から遠ざけ、「まだ5月だから!」と頑なにクーラーを拒む。

結局、夫は肌着と短パンに扇風機でなんとか暑さをしのぐことにしたらしく、
「だらしない姿だから、こっち来ないでね!」と言い残して自分の部屋へと入っていった。
暑さに耐えるためとはいえ、肌着でだらだらする姿を妻には見られたくないようだ。
そこまでするなら、我慢せずクーラーを入れればいいのに…


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こういうところは付き合った当初(およそ10年前)から変わっていない。
夫の中でクーラーは6月、暖房は12月解禁!というマイルール(光熱費節約とか環境保護とかが理由ではなく、なんとなくのルール)があって、季節外れの暑さや寒さがひょっこり訪れたとしても、それは例外にはならないのだ。

最初知ったときは、妙なこだわりに驚いたものだったが、付き合っていくうちに、まあそんなもんかと慣れた。


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しかし一緒に生活する中で、彼の影響を少なからず受けている自分に、ふと気づいた。

天気が良いとき、私はお気に入りの散歩コースをひたすら歩く。サングラスをし、日傘を手に持って。
ここ最近は空気はカラッとしているものの、太陽が眩しい。通りには半袖のシャツや長袖の薄手ブラウスを腕まくりしている人が目立つ。

私の服装はというと、長袖のカットソー 。
私の中では、5月は長袖、6月は7部袖、7月は半袖、8月はフレンチスリーブorノースリーブと決まっている。
「なんか今日、真夏並みじゃない?」と思っても、まだ5月だし、半袖は…と、なんだかんだ着ない。
うん?誰かと似ているような?


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時期に関係なく、服装は柔軟に対応すれば、快適な体感温度で過ごせる。
絶対そっちの方が生きるのが楽だし、賢い!
わかっちゃいるけど、やめられないのがマイルールで…
空調も然り。
数年前まではそんなこだわりはなかったのに。
夫婦は共に暮らすにつれて、意外なところがじわじわ似てくるものなのだなぁと実感する。

どうせだったら、夫の大らかな(大雑把な)性格や私の完璧主義(融通が効かない)がうまい具合に混ざってくれたらちょうど良かったのに…と思うが、そう都合よくはいかないものだ。

しかし思わぬ部分が似てくるのは、それだけ親密に過ごせたからこそ。10年あまりの時間に思いを馳せると顔がほころぶ。
ふたり、生活を共にする中で、お互いの性質が似通ったり、考え方がうまく混ざったりして、良い影響を与え合う関係でいられたらいい。

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