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いつ選手たちにコーチングをしたら良いのか困ったことはありませんか?

Hola Chavales!!!!

先日あるチームの練習に行かせてもらう機会をいただきました。

いろいろ考えさせられることはありましたが特に

『いつ選手たちにコーチングすれば一番伝わるのか』

というのを練習を見ながら考えている中で

自分なりの答えが出たので紹介したいと思います。


最初に全て伝える

まず初めにパス&コントロールの練習をしてました。

ひし形になってドリブルも混ぜたりしながら。

僕のいるラージョでもでよくアップでやるような

Rueda de pase のような感じ。

そのメニューを始める前にコーチの方は練習内容の説明に加え

『落しのパスが受けての後ろ側になっちゃうとスピードが上がらないよね』

『ここでのコントロールは遠い足でやった方がスピードが上がるよね』

『ここは体の向きが悪いとこういうミスに繋がるから良い体の向きを作ろうね』

というようなミスが起こる前に先にミスの修正をしていました。


僕はすごく熱心だなと思ったと同時に

そのメニューが始まる前にこの量の情報を与えて

選手はどれくらい受け取れるのかなって思いながら聞いてました。


あえてミスをさせて自分事にさせる

ありがたいことに僕に25分ほど時間をくれて

一つだけメニューをやらせてもらいました。


6vs3 ポゼッション

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5本以上のパスを繋いだら逆サイドのグリッドへ変える。

メニューは至ってシンプル。


このメニューで僕が伝えたかったことは2つ

・ピッチを広く使うこと

・ポジショニングを意識して高さを3つ作ること


あえて僕はこの練習の意図を最初には伝えませんでした。

理由は選手たちに先にミスをして欲しかったから。

なので最初の4分間はプレーを止めることなくやらせました。

案の定

ボールに寄っていく選手がいれば

6人のオフェンス側も3+3の2列でボールを回そうとしたり。

でも僕はこの現象が起きることを待ってたんです。

なぜならそうなると選手たちは僕の言葉を自分事で聞くことができるから。

そっちの方が僕の伝えたいことが選手に伝わるんじゃないかなと。


僕は最初の4分間が終わった後修正をかけます。

オフェンス側に対してチームとして

一人ひとりのポジショニングはどこにとればいいのか。

この次の4分間が最も大事で

修正前と修正後ではっきりとした変化が生まれないといけません。

良い変化があれば選手たちはコーチへの信頼を高めてくれます。

僕の場合はこの選手たちと練習をするのが初めてだったので

なおさら信頼がない状態から信頼を得るには良い方法だったのかもしれません。


先に選手たちにミスをさせて自分事にさせる

これは一つのテクニックに過ぎません。

改めて感じたことは指導者は現場に立って何ができるかが大事だなと。

ラージョで学んだことの価値は

僕の指導を受けた選手たちの評価で決まる。

頭でっかちでも何の意味もないことを自分自身に言い聞かせて

これからもサッカーと向き合っていきたいです。



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