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サッカーの話をする前に、話さなければならない一枚のノート

Hola chavales‼︎‼︎

今回はタイトルにもあるように

『一番伝えたいこと』をテーマに話そうと思います。

サッカーの戦術がどうだとか

こういうトレーニングしてますよっていうことを話す前に

まずここを伝えないといけないなと思ったので書きますね。

1枚のノート

これは2018年10月6日に書いた実際のノートです。

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『’’今すぐに契約できない’’ ’’この先契約できる保証もない’’ ’’試合に勝る経験はない’’というアドバイス。全てを含めて練習参加を続けるという決断をした。サッカー選手として上を目指す上では大きなリスクを背負ったと思う。試合に100%出れない状況の中でもサッカーに対してプロフェッショナルであること。それは日本人だからこそ,もっと言えばバカな自分だからこそできるチャレンジだと思ってる。リミットは1月いっぱい。終わりに向かって進んでるかもしれない。ただ、きっといいことが起きると信じてこの挑戦をしたい』

これだけ見ても何のことだか分からないと思うので詳しく説明します。

母親との約束

今シーズンが始まる前に母親とこんな約束をしました。

もう1年スペインでサッカーがしたい。でもお金のことも大学のこともある。だから今シーズンPreferenteのチームと契約できなければサッカーは諦める。だからもう1年だけチャンスをください。

そう約束してスペインに来ました。

5ヶ月間のトライアウト

スペインの地域リーグでは

だいたい8月の中旬から各チームプレシーズンが始まり

それと同時にトライアウトでチーム編成をして

9月中旬にリーグ戦が開幕するという流れが一般的です。

なので、多くのトライアウトを受ける選手はこの1ヶ月が大勝負なのです。

自分もこの流れ同様にまずAravaca CFのトライアウトを受けましたが

3日間で不合格

次にSan Augustin B のトライアウトを受けますが

2日間で不合格

そして3つ目のチームに受けたのが

Alcobendas Leviit CFでした。

このトライアウトが始まったのが9月の初め

リーグ開幕まであと2週間というところで

自分の中ではこのチームで最後だと決めて

契約できなければ『サッカーを引退しよう』と考えていました。

1週間が経ち2週間、3週間そして1ヶ月が経った頃

監督に練習後に呼ばれて

『今すぐには契約できない。この先契約できる保証もできない。でもお前のレベルは悪くないし、だからもしここで練習参加という形ででもいいなら練習生としてトレーニングはできる』

と言われて自分は即答で

『続ける』

と言いました。

人生で初めて自分がサッカーをやめることを真剣に考えていた1ヶ月間だったので

自分にとってはサッカーが続けられるだけですごいありがたいことでした。

その夜代理人にも説明して

『試合に勝る経験はない』

というアドバイスはもらいましたが

自分で練習参加を続けることを決めました。

その次の日自分は上記のようなノートを書きました。

それと同時に1つの目標を立てました。

『最終節 昇格が賭かった試合で左SBとしてスタメンで出る』

(この時はまだ契約すらしてません)

代理人との面談

2019年1月14日(まだこの時点でも契約してません)

代理人に時間を作ってもらい

これからのことについて話しました。

そこで言われたのが

『これから先、練習参加を続けていても契約できる可能性は現実的ではない。代理人という立場としてはやっぱり試合に出ることを勧める。それでも続けたいって言うなら、俺はそれをサポートするから』

そこから約2週間後の2月3日

Alcobendas Leviit CFとの契約が決まりました。

デビュー戦

そこからデビューしたのは約3ヶ月後の2019年5月25日

第33節

相手はED Moratalaz

今シーズンのリーグチャンピオン。

昇格するためには絶対に勝たないといけない試合でした。

出場したのは後半40分近くの1−1に追い付かれた直後。

自分の頭の中にふと

『この状況で試合に出て、ゴールもしくはアシストをして、この試合に勝てれば最終節 昇格を賭けた試合で左SBでスタメンで出れる』

と思いました。

が、サッカーは決して甘くないなということを思い知らされます。

後半43分

自分の守るサイドから突破されて失点。

結局1−2で敗戦。

昇格の目標は達成できませんでした。

伝えたいこと

自分が今シーズンの経験を通して伝えたいことは

『夢や目標は叶う』

ということ。

ここまで全部読んでくれた人は

『お前の目標達成してねーじゃん』

って思ってるはず。

実際その通りです。

だからこそ言いたい。

『契約の可能性がほぼない』という状況から契約できたこと。

『残り2節まで1秒も試合に出てない』奴の目の前に

目標を達成するチャンスが転がってきたこと。

つまり目標を達成するかしないか

が叶うか叶わないか

それは『自分次第』だということ。

それまでの過程でどんなに辛い思いをしようが

苦しもうが報われた瞬間に『いい思い出』に書き換えられるということ。

本気になって何かに取り組んでる人が

冷めた目で見られる傾向が強いと感じる日本だからこそ

何かに本気になってるみるのもいいのかもしれない。



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